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F1、ダブルイエロー時にラップタイムを自動で抹消するシステムを次戦アメリカGPで試験導入へ

FIAは、F1のフリー走行や予選でダブルイエローが提示された区間を通過したドライバーのラップタイムを自動的に抹消する新システムを、次戦アメリカGPで試験導入するようだ。

Marshals wave the yellow flags after the crash of Max Verstappen, Red Bull Racing RB14

 FIAは、F1のフリー走行や予選でダブルイエロー(2本振動)が提示された区間を通過したドライバーの当該ラップを自動的に抹消するシステムを、次戦アメリカGPでテストすることを目指しているようだ。

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 クラッシュが発生したり、デブリが撒き散らされるなど、コース上に危険がある際にドライバーにその危険を知らせるイエローフラッグ。現行ルールではイエローフラッグが振られると、ドライバーは当該区間での減速が義務付けられ、オーバーテイクやタイム更新が禁止される。コース上の危険度が上がり、シングルイエローからダブルイエローへと切り替えられると、当該区間を通過するドライバーは、瞬時に停止できる速度まで車速を落とす必要がある。

 ただこのレギュレーションを遵守すると、様々な問題が発生することがある。

 たとえばトルコGPの予選では、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が予選Q1タイム計測1回目走行中にターン1でダブルイエローが提示されている中、自己ベストのセクタータイムを記録。グリーンフラッグ時のライバルと同等のラップタイムをマークしたことで、スチュワードに報告された。

 しかし当時の路面は急速に改善しており、アロンソは続くアタックで問題となった周回よりも3秒以上速いタイムを計測。これによってアロンソは、当該周回では十分な減速をしていたとみなされ、ペナルティを科されることはなかった。アロンソはこの予選で、今季自己最高の5番手を獲得。これを失わずに済んだのだ。

 ただ、ダブルイエローによりタイム計測を行なうことができなかったライバルたちは、アロンソのラップはペナルティに値すると主張している。仮に予選Q1の終盤に雨が降ったならば、1回目のタイム計測が重要な意味を持っていたからだ。

 スチュワードはこの点も考慮したが、予選セッションはそのままドライコンディションで進行しラップタイムも改善していったことで、彼らの主張を退けた。

 F1トルコGPの決勝が行なわれた日曜日、F1レースディレクターを務めるマイケル・マシはトラックリミット違反時と同じ方式でダブルイエロー時にタイムを自動的に抹消することで、ドライバーにタイム更新をさせないようにしたいという考えを示した。

「アメリカGPでどうなるか見てみよう」と新システム導入の可能性についてmotorsport.comに尋ねられたマシは答えた。

「(タイム抹消は)これまでにもトラックリミット違反が起きたときに実施してきた。どの部分が効果的に機能するかを調査し、意図していない結果を招かないようにしなくてはならない」

「見た感じでは、良い解決策になりそうだ。ただ、すべてを話し合う必要がある。今週はF1の諮問委員会があり、それが議題のひとつになっているんだ」

「言葉の表現を少し調整する必要はあるかもしれない。これまでずっとそうだったように、今回の議論を経たことで、誰にとっても分かりやすいモノに改善できる」

 タイムの自動抹消システムをアメリカGPのフリー走行から導入できるかとの質問に対し、マシは「可能性はかなり高い」と答え、試験導入の認可は難しいことではないと強調した。

「私のイベントノートにも記載されている。これはルール改定ではないのだ。法律用語で言えば、これは“テスト”だと言える」

「(現行ルールでも)ドライバーはISC(国際スポーティング・コード)で定められている要件を満たし、ダブルイエローを遵守する必要がある」

「しかし効果的にそれを証明するために、フライングラップであったかをテスト的に計測するのだ」

「だからアメリカGPではこうしたモノを試してみて、どうなるか見てみることにする」

 
 

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