フェラーリCEO「今の我々は穴にハマっているだけ」と将来の復活を確信
フェラーリのルイス・カッミレーリCEOは、同社のF1チームについて”穴の中”で立ち往生しており、懸命な仕事だけがそこから抜け出す秘訣だと信じている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
2020年のF1第9戦は、新型コロナウイルスの影響による開催カレンダー大幅変更の煽りを受け、ムジェロ・サーキットで開催されることになった。ムジェロでのF1開催はこれが史上初。しかもサーキットを所有するフェラーリの、F1通算1000レース目という記念すべき節目のレースとなった。
しかしそのフェラーリの成績は振るわなかった。シャルル・ルクレールは一時3番手まで浮上したものの、結局は8位。セバスチャン・ベッテルは10位に終わった。ダブル入賞を果たしたものの、名門チームに寄せられる期待とは程遠い結果……この記念すべきレースに帯同するためにサーキットを訪れていたジョン・エルカーン会長やルイス・カッミレーリCEOに、好結果をプレゼントすることはできなかった。
カッミレーリCEOは、チームが直面した問題を隠すつもりはないと語った。
「聞いていただきたいのだが、我々は今、穴の中にハマってしまっている。そしてそのことを、よく理解しているんだ」
「それは様々な要因が重なって生じたことだ。しかし、私が言うことは全て、言い訳に聞こえるだろう。でも、言い訳をするつもりはない」
「重要なのは、我々が抱えている問題にしっかりと集中し、我々がいるべきだと考える場所に戻るために、決意を持って懸命に取り組むことだ」
新型コロナウイルスによる財政難に対処するため、今季から来季に向け、マシンの開発が凍結されることになっている。そのルールは、現在不振に喘いでいるフェラーリにとっては、復活に向けた足かせになってしまう可能性もある。
ただカッミレーリCEOは、厳しい状況であると認めつつも、その中でできる限りのことを行ない、復活に繋げたいと語る。
「現実的には厳しいことになると思う」
そうカッミレーリCEOは語る。
「F1では、コース上でも開発中でも、常に戦いの真っ只中だ。特効薬はない。時間は必要だ。そして願わくば来年のレギュレーションに少し柔軟性があり、少なくとも今の状態からステップアップできることを願っている」
「メルセデスには脱帽だ。彼らは信じられないような仕事をした。2022年には、新しいレギュレーションが施行される。それが状況をリセットするか分からないがね。それが、我々の希望だ」
フェラーリはトスカーナGPの土曜日の夜に、フィレンツェで特別イベントを開催し、F1での1000レース目を祝った。カッミレーリCEOは、チームの将来は明るいと考えている。
「フェラーリとF1は、一心同体であると考えている」
そうカッミレーリCEOは語った。
「フェラーリのいないF1を想像できるだろうか? またはその逆もだ」
「我々はずっとF1にいる。そして、我々だけが唯一、最初から参戦を続けているチームだ。他のチームは、参戦したり、撤退したりする。歴史も、プレッシャーを生み出すのだ。したがって我々は、次の1000レースを楽しみにしている」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments