かつてはフェラーリ入りの可能性もあったハミルトン、選んだメルセデスF1の献身を「とても誇りに思う」
メルセデスに加入し9年目のシーズンを過ごすルイス・ハミルトン。かつてはF1の代名詞とも言えるフェラーリから契約に関し話を持ちかけられたことがあったものの、自分自身とメルセデスがF1で成し遂げた業績を誇りに思っていると語った。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
2012年末にマクラーレンを離脱し、翌年からメルセデスでF1を走ってきたルイス・ハミルトン。過去にはF1の代名詞とも言えるフェラーリからドライバー契約について話を持ちかけられたことがあったものの、そちらを選ばずにメルセデスF1へ加入し、共に果たした業績を誇りに思っているとハミルトンは語った。
かつてフェラーリのチーム率い、今年からF1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、インタビューの際にフェラーリがハミルトンの獲得を常に検討していたと認めていた。
フェラーリのハミルトンへの関心は、ドメニカリがチーム代表を務めていた2008年〜2013年シーズンに限らない。2019年にはフェラーリの会長ジョン・エルカーンとハミルトンが将来に関して話し合ったことが大きく報じられた。
F1ファンの間でも「もしフェラーリと契約が結ばれていたら……」との話題で持ち切りとなったが、ハミルトン本人は事態がどう進展していくかについて興味がないと語っている。
フェラーリへの移籍に関し興味を示さなかった事を後悔していないと明言するハミルトンは、代わりに、ドライバーに対して忠誠を求めるメルセデスを気に入っているという。
フェラーリとの契約交渉を振り返り、ハミルトンはこう語った。
「(契約が)満期を迎えるごとにあったことだ。そういう時には、自分にはどのような選択肢があるのかを十分に検討する必要がある」
「僕がいるメルセデス、そしてここで成し遂げたことをとても誇りに思っている」
「ずっと僕はそう思ってきた。以前にも僕は言ったことがあるけど、メルセデスにいることが家族と一生いることだとすると、フェラーリ(への移籍)は短命のようなモノだ」
「メルセデスで活躍した歴史的なドライバーを見てみると、彼らは長い間チームに在籍している。これは他ブランドのチームには見受けられないことだよね」
「だから僕はとても誇りに思っているんだ。それに、僕らは誰よりも多くのことを成し遂げてきた。これは素晴らしいチームワーク、そして忠誠心の賜物だ。僕はそれを当たり前のモノだとは思わない」
ドメニカリは、ハミルトンとフェラーリのあり得たかもしれない契約を、地下鉄に乗り遅れるかどうかで人生が分岐していくグヴィネス・パルトロー主演の映画『スライディング・ドア』になぞらえた。
フェラーリがハミルトンとの契約を検討したことはあるかとSkyから質問されたドメニカリは、こう答えた。
「正直に言うと、イエスだ。我々がそれを議論したのは事実だ」
「私の人生の中で、とても思い出になっている映画がある。それはスライディング・ドアだ。エレベーターに乗れなければ、その階に留まることになる瞬間がある」
「ルイスは人生のある時点で、そういう状況に置かれていたワケだ。でも彼の選択を責めることはできない。少なくとも彼は素晴らしいキャリアを歩んでいるのだから」
2021年に8度目のタイトル獲得を目指すハミルトンは、メルセデスと長期契約を結んでいる。少なくとも2023年まではチームと共にF1を走る事になっている。
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