クラッシュで失意のラッセルを、メルセデス代表「それも成長の一部」と擁護。グロージャンも共感
メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1エミリア・ロマーニャGPでクラッシュしたジョージ・ラッセルについて、クラッシュの”痛み”が成長につながるはずだと擁護した。
写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、メルセデスの育成ドライバーであるジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)がF1エミリア・ロマーニャGPでクラッシュを喫したことについて、それも成長のひとつだと擁護した。
エミリア・ロマーニャGPの終盤、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがクラッシュしたことにより出動したセーフティカー走行中、ラッセルは10番手を走っていた。しかしセーフティカーの後ろでタイヤを暖めようとしていたラッセルは挙動を乱しスピン。ウォールに激突してしまいリタイアとなってしまった。
F1での初ポイント獲得のチャンスを台無しにしてしまったラッセルは「キャリア最大のミスだ」と落胆。マシンから降りた後は座り込んでしまうシーンも見られた。
しかし、ウルフはルイス・ハミルトンやニコ・ロズベルグ、バルテリ・ボッタスといった歴代のメルセデスドライバーも失敗してきたと語り、将来的にはメルセデスでの活躍が期待されているラッセルを擁護した。
「それも成長プロセスの一部だよ」
そうウルフは語った。
「ルイスやバルテリ、そしてかつてのニコは彼らが得た経験によって、特別なドライバーになっている」
「経験豊富なドライバーたちが、プレッシャーの中でミスするのを目の当たりにしてきた。今回ジョージがやったことは、最高のドライバーにも起こりうることだと思う。彼は今、酷く落胆しているだろうが、それは傷跡のようなモノだ。彼は将来的にもっと良いドライバーになるだろう」
メルセデスとウイリアムズの元テクニカルディレクターで、ラッセルと仕事をした経験を持つパディ・ロウも、彼を擁護した。
ロウは、同じくイモラで行なわれた1991年のサンマリノGPを引き合いに出した。このレースでは、当時フェラーリにいたアラン・プロストがウエットコンディションのフォーメーションラップ中にスピン。エンジンが停止してしまい、グリッドにつけずスタートできなかった。
ラッセルがレース結果を謝るツイートをした際、これに反応する形で次のように返した。
「忘れよう、ジョージ・ラッセル。君は素晴らしいよ。3度のチャンピオン経験者が乗ったフェラーリが、イモラのフォーメーションラップでスピンしたことを思い返してみてほしい。誰にでもミスは起こるものだ」
2018年のアゼルバイジャンGPで、ラッセルと同じようにセーフティカー走行中にクラッシュした経験を持つロマン・グロージャン(ハース)も、ラッセルに共感するリプライを送っている。
「君の気持ちはよく分かるよ。忘れるのに時間はかかるだろうけど、君のやっていることはすごいことだ。プッシュし続けてくれ」
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