元F1会長キャリーの功績をリバティ・メディアが称賛「馬鹿なアメリカ人と笑われたりもしたがよくやった」
リバティ・メディアは、F1における予算制限をチェイス・キャリー主導で導入したことについて、“馬鹿なアメリカ人”と笑われるよりもむしろ称賛されるべきだと語った。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1は今季から、年間1億4500万ドル(約158億円)という予算制限を導入することで各F1チームと合意した。これは昨年までF1の会長を務めたチェイス・キャリーが成し遂げた功績のひとつであるが、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアのグレッグ・マフェイCEOは、コロナ禍に見舞われた現代においてこの予算制限を実現させたことは、キャリーにとって大きな成果だったと主張した。
予算制限はキャリーの前任者であるバーニー・エクレストンや、元FIA会長のマックス・モズレーがいた時代には実現しなかったことであり、そういった点でもマフェイは、キャリーとリバティ・メディアが成し遂げたことは評価に値すると語った。
「2009年に不況が襲った後、予算制限を導入しようとしたが、バーニー・エクレストンもマックス・モズレーもそれを実現することはできなかった」
マフェイはそう語る。
「我々がそういうことをやりたいと言うと『馬鹿なアメリカ人がこのスポーツの何を知っているんだ?』と笑われてしまうが、チェイスはそれを成し遂げた。これは称賛に値する」
「チェイスは素晴らしい仕事をして、このスポーツを正しい方向に導いた。そして何よりも、その予算制限を定めたコンコルド協定の合意をとりつけた。チェイスは今でも非常勤の会長であり、その関係は貴重なものだ」
マフェイはまた、リバティ・メディアがF1を買収して以降、F1のオーナーと各チームとの“気難しい関係”が良い方向に変わっていったと感じている。
「チェイスは最高の仕事をしてくれた。彼は世界中を飛び回って気難しいチームに対応する必要があったが、彼を売り込んでこの仕事に就かせたのは私なので罪悪感を感じることもある。とはいえチェイスは正義のために戦う戦士だったし、良い変化をもたらしてくれた」
「バーニー・エクレストンは様々なものを生み出し、信じられないほどの功績を残した。しかしながらそこには長期的なビジョンがなかった。そしてプロモーターやF1、権利者との間には険悪な空気があった。チームとF1との間にも非常に険悪な空気があった」
「それが今やすっかり変わり、雰囲気はとても良くなった。同じ環境の中で共に作り上げていこうといった雰囲気だ。チェイスは新しいコンコルド協定を締結することもできたし、これは非常に大きな成果だ」
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