メルセデス、ギヤボックスの”複雑”な問題に苦しむ。それでも、第2戦に対策パーツ導入へ
メルセデスは、オーストリアGPで発生したギヤボックスのトラブル解決において、複雑な問題に直面していることを認めた。
Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance
Mark Sutton / Motorsport Images
先日行なわれたF1開幕戦オーストリアGP決勝で、メルセデスの2台は”即リタイアに繋がりかねない”ギヤボックストラブルに見舞われた。チームはこの問題について、メルセデスのF1マシンW11のレイアウトと、オーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクの縁石によって発生する振動の組み合わせにより、電気ノイズが蓄積してしまったことが原因だと明かした。
チームは、この問題が現在のマシン構成固有のものだと認めている。そして、オーストリアGPのレース前からすでにスタッフが対処を始めているにも関わらず、迅速に問題を解決することができていない。
メルセデスの戦略責任者であるジェームス・ボウルズは、メルセデスがレース後に公開している動画で、次のように語った。
「我々のファクトリーでは、昼夜を問わず多くの人が働いている。実際、彼らはグランプリと並行して活動していた」
「グランプリが開催されている間、彼らは何が問題なのかを理解しようと全力を尽くしていた。こうした問題を乗り越えなければ、ほんの数日で再びトラブルに見舞われることは分かっている。そして、それはどちらか、または両方のマシンのレースを終了させてしまう可能性がある、複雑な問題なんだ」
「それが簡単なものだったとしたら、全力を尽くして先週にそれを解決していたが、言うまでもなく我々はそうはしなかった」
「現在我々に分かっているのは、ギヤボックスの電気的な要素に苦しめられているということだけであり、グランプリを戦うためにはより多くのことを知る必要がある」
メルセデスは、レッドブルリンクのように攻撃性の高い縁石があるトラックでなければ、それほどギヤボックスの問題が深刻になることはないと考えている。
しかしながら、週末のF1第2戦は開幕戦オーストリアGPと同じくレッドブルリンクで開催されるシュタイアーマルクGP。レッドブルリンクの性質上、良いラップタイムを記録するためには縁石に対してアグレッシブに攻めていく必要があるため、あまり保守的なアプローチを採る余裕はない。
「オーストリアのサーキットは、特に縁石に対して、とても攻撃的だ」
そうボウルズは付け加えた。
「縁石はサスペンションメンバーとクルマに多くの負荷をかける。ラップタイムを出すためには縁石を使わなければならないが、そうした縁石はクルマに多くの振動を与え、大きな負担になる」
「ギヤボックスの問題自体は電気的な性質を持つものであり、この問題の対処に数日を費やしている」
チーム代表のトト・ウルフは、問題の再発を防ぐため、チームは新しいパーツを第2戦に持ち込むと明かした。
「我々は今週末、こうした状況を改善するための新しいコンポーネントを導入する」
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