メルセデスF1、2022年を戦う『W13』を発表。新規則でも”王朝”は続くのか?
メルセデスは2022年のF1を戦うニューマシン『W13 E Performance』を発表。伝統のシルバーアローへとカラーリングが回帰した。
写真:: Mercedes AMG
メルセデスは、2月18日に2022年シーズンのF1を戦うマシン『W13 E Performance』を発表した。
2014年に現行のパワーユニット規則(V6ターボエンジン+運動&熱エネルギー回生システム)がF1に導入されて以来、圧倒的なパフォーマンスでF1を支配してきたメルセデス。しかし昨年は激しいタイトル争いの末、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)にドライバーズチャンピオンを奪われることとなってしまった。メルセデスがタイトルを逃すのは、2014年以降では初めてのことだった。
2022年シーズンは大きくレギュレーションが変わるが、メルセデスは前人未到のコンストラクターズタイトル9連覇を目指しつつ、ドライバーズチャンピオン奪還を目指すことになる。
メルセデスは過去2年間、人種差別と戦い多様性を求める姿勢を示す、ブラックベースのカラーリングを採用していたが、今季のW13は伝統のシルバーアローに回帰した。
発表されたマシンを見る限り、サスペンションはフロントがプッシュロッド、リヤがプルロッド式の従来と同じ組み合わせ。今季の新車デザインの注目ポイントとなっているサイドポッドは、かなりコンパクトにまとめられている。先端にはフィンが立っているのも確認できる。これまでにマシンを発表した他チームともまた一味違ったデザインだと言える。
フロアには、一部波打つような造形となっている箇所も見受けられ、テスト前に比較的多くの手札を見せたようにも思える。
ただ、後に公開されたスタジオショットの画像と見比べると、発表会で明らかにされたマシンとはかなり仕様が異なることが分かる。テストに持ち込まれるマシンがどちらに近いのかは、この後実施されるシェイクダウンで明らかになるだろう。
昨年、メルセデスのエンジン(ICE)は信頼性に問題を抱え、ハミルトンがチャンピオンを逃した要因のひとつとなった。パワーユニットの開発が凍結される中で問題を解消できているのかは重要なポイントとなるが、カスタマーチームからはメルセデスが問題を解決したと強気な姿勢を見せていたとの声もある。
ドライバーはルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルというラインアップとなる。
ハミルトンは昨年のチャンピオン獲得を逃し、一時は電撃引退を噂されるほど長く沈黙を保っていたが、新車発表イベントにも参加。改めて史上最多8度目のタイトルを目指し、新たな時代を迎えるF1に臨む。
ラッセルはウイリアムズで結果を残し、メルセデス入りを決めた期待のホープ。彼がハミルトンに対し、どんなパフォーマンスを見せるかは今季の注目トピックのひとつだと言える。
メルセデスの新車発表イベントはシルバーストンで行なわれ、チームはそのままW13のシェイクダウンとシステムチェックを済ませることになる。
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