ナイトレースの開催が簡単に? デブリフェンスと照明が”合体”する新システム発表
F1サーキットに照明を供給するメーカーとデブリフェンスのメーカーが協力して生み出した全く新しい照明システムにより、F1カレンダーにナイトレースが追加される可能性がある。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1サーキットにデブリフェンスを供給しているスイスのメーカー『ジェオブルッグ』は、照明プロバイダーのDZエンジニアリングとパートナーシップを結び、ほとんどのサーキットで使用できる照明システムを生み出したと発表した。
DZエンジニアリングはF1シンガポールGPに照明を供給している。この新しいシステムは、既存のデブリフェンスに照明を取り付けることで、経済的にナイトレースを行なうための解決策を提供することが出来るというモノだ。
これにより、サーキット側が技術的にも複雑な、特注の照明インフラを用意するする必要がなくなり、ナイトレースのハードルがかなり下がることが予想される。照明は長いポールに取り付けられるが、そのポールはデブリフェンスのベース部分とコンクリートで出来たトップエレメントに固定される。
ジェオブルッグのモータースポーツソリューション担当ディレクターであるヨッヘン・ブラウナーは、次のように述べた。
「ジェオブルッグのFIA公認でぶるフェンスは、『プラグイン&プレイ』の哲学が根底にある。ナイトレースの開催プロセスを簡素化するために、”照明フレンドリー”な新しいシステムを開発したことはポジティブな前進だ」
「また、我々の理念におけるもうひとつの重要な要素である費用対効果にもつながっている。ナイトレースは、特にストリートサーキットのような一時的な会場ではコストがかかることがあり、このふたつのシステムを組み合わせることで、イベントの開催可能性を高めることが出来る」
当然のことながら、両社はサーキットにとって魅力的なシステムであることはもちろん、安全性も全く損なわないように努力してきたという。
何度か衝突テストを実施し、デブリフェンスにマシンが衝突しても照明システムが安全性を損なわないことを確認しているようだ。
あるテストでは、1トンの車重をもつクルマが時速120kmの速度で衝突しても、照明のポールに問題が発生することはなかったという。
DZエンジニアリングのゼネラルマネージャーのロベルト・グリルは次のように語った。
「クラッシュテストでのシステムの性能に非常に満足している。このエリアで新たな開発の道を開くために、ジェオブルッグと我々のリソースを組み合わせることは、素晴らしい試みだった。これにより、様々なチャンピオンシップがスペクタクルなナイトレースの恩恵を受け、世界中のファンにアピールできることを願っている」
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