F1 モナコGP

サインツJr.、予選でのペレスとの衝突は”不可避”と語る「毎年、目の前で誰かがクラッシュする……」

F1モナコGPの予選Q3でカルロス・サインツJr.は、クラッシュを喫したセルジオ・ペレスのマシンに衝突した。ただ、モナコのブラインドコーナーによって回避することは不可能だったと考えている。

Carlos Sainz, Ferrari F1-75

 F1モナコGPの予選Q3最終盤、ラストアタックに向けて各車がタイム計測を行なう中、レッドブルのベレスがポルティエでリヤを滑らせクラッシュ。すぐさまイエローフラッグが振られたが、続いてアタックしていたフェラーリのカルロス・サインツJr.は、避けきれず止まっていたペレスのマシンと衝突してしまった。 

 サインツJr.は、イエローフラッグを確認した時には既に衝突が避けられない状態であり、ペレスがコース上のどこで止まっているのかはコース脇の高いウォールに阻まれ見えていなかったと語った。 

「ブラインドコーナーのターン7を周って、そこからアクセルを全開に。左側にマシンをやった時にイエローフラッグで出るのが見えた」とサインツJr.は言う。 

「それがイエローフロッグと理解した瞬間に、前のマシンがクラッシュしていることに気がついたんだ」 

「どこで彼がクラッシュしたかは見えないから、彼がどこでクラッシュしたのか分からないままコーナーに入っていった。それで(気づいた瞬間)僕はとにかくブレーキを踏んだんだ」 

「コーナーを周る半径をできるだけ小さくして、なんとか彼を避けようとしたけど、ブレーキを強く踏みすぎて、マシンのリヤで彼に当たってしまった」 

「もし回避できていたら、素晴らしい回避になっていただろう。基本的にそれを避ける時間は無かったからね。でもモナコではこういうことも起きるんだ」 

 クラッシュによりQ3は赤旗終了。各車が最後のタイム計測を完了できずに終わったことで、最終アタック前のタイムシートが予選順位となった。 

 これにより、Q3序盤にトップタイムを出していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)がポールポジション。サインツJr.が2番手とフェラーリがフロントロウを独占した。 

Carlos Sainz, Ferrari F1-75

Carlos Sainz, Ferrari F1-75

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

「チームにとってはそれでも良いニュースなんだ。2番手も悪くないし、予選は上手くいったと思う」とサインツJr.は言う。 

「残念なことにQ3最初のアタックでは、僕の計測中にメルセデスが準備ラップをしていたんだ。1台はセクター2の真ん中、もう1台はセクター3で遭遇した」 

「Q3最初のアタックは酷いものだったけど、ここモナコでの最後の戦いを楽しみにしていた。それがちょっとした力を与えてくれるんだ」 

「でもモナコでは毎年、僕の目の前で誰かがクラッシュして、本来なら最もエキサイティングなモナコでのラップを終えられないのが恒例になっているみたいだね」 

「僕らは2番手と、スタートに向けて素晴らしい位置から走ることになる。日曜日に雨が降れば何が起こるか分からないけど、僕らは良いポジションにいるよ」 

 決勝グリッドではフェラーリの後ろ2列目にレッドブル勢が並ぶ。ペレスが3番手、現在ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペンが4番手から出走する。 

 
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