ストロール、プールシケインの縁石で2度ジャンプも生還し8位「あの時はレースが終わったと思った」
アストンマーチンのランス・ストロールは、F1モナコGPで縁石に乗ってジャンプした時に「脳が揺れた」と語り、レースをリタイアすることになると考えていたことを明かした。
F1モナコGPでランス・ストロール(アストンマーチン)は、ハードタイヤでスタートしてピットインを遅らせる作戦が機能し、13番手スタートから8位入賞を果たした。そんなストロールはレース中、プールサイドシケイン出口の縁石に乗ってジャンプする姿が2度にわたって確認されていた。
2度目のケースでストロールは、シケインに進入する際に右側のバリアにヒットしてしまった。これは予選のシャルル・ルクレール(フェラーリ)と同じシチュエーションであり、ルクレールはそこでサスペンションを壊してしまった結果、立ち上がりで外側のウォールにクラッシュしている。
しかしストロールはなんとかクラッシュを回避し、そのままフィニッシュまでマシンを持ち帰ることができた。
「脳がガタガタ揺れたような気がしたね!」
縁石に乗った際のことをストロールはそう振り返る。
「少し驚いた。2回目にそれをした時、僕の1日は終わってしまったと思った」
「1回目はなんとかこらえたんだけど、2回目はイン側で大きな衝撃を感じた。イン側(のガードレール)にぶつかったら基本的にどうなるかは知っての通りなので(クラッシュを免れて)嬉しかった。僕はそこでジョーカーを使ったんだ」
先述の通りハードタイヤでスタートするという、ライバルとは違う戦略を採ったストロール。彼はレースが進むに連れて不利になっていくことを心配していたが、予想外に良いペースで走ることができたと語った。
「理想的ではなかったけど、スタートはうまくいった。ソフトタイヤを履くドライバーにも、スタートでそれほど引き離されなかった」
「だから全体的には、当初予想していたほど悪いレースではなかったし、難しいレースでもなかった」
「50周から60周をハードで走り、セーフティカーなどが出るのを期待していた。そしてなんとかエステバン(オコン/アルピーヌ)やジョビナッツィ(アントニオ・ジョビナッツィ/アルファロメオ)をオーバーカットするために頑張っていた」
「レース前には予想していなかった展開だった。彼らの2スティント目のペースは良いだろうと思っていたし、僕たちはセーフティカーの恩恵を受けられると思っていた。でも最終的に僕たちは良いペースで走ることができた」
順調に周回を重ねていたストロールにとって唯一の心配事は、ピットアウト時にピットレーン出口の白線をまたいだことだった。チームはストロールの気を散らさないために審議されていることを伝えていなかったが、本人はサン・デボーテにある巨大モニターを通してその事実に気付いていたという。
「ギリギリだったのは分かっていた。でも僕は『オコンとレースをしている』と聞かされていたので、かなりプッシュしていたんだ。ただ実際はピットレーンを出た時、オコンとは6秒くらいの差があった」
「実は無線では知らされていなかったんだけど、走っている時にモニターで『審議中』と出ているのを見ていた」
「ただ、僕のペースは良くて、最終的に後ろのマシンと30秒の差をつけられたから、仮に10秒のペナルティを受けても問題はなかった」
またストロールは、今回のレースではシャルル・ルクレール(フェラーリ)やバルテリ・ボッタス(メルセデス)にトラブルが起きたことにも助けられたと語り、アストンマーチンがコンスタントに結果を残すためには「まだやるべきことがたくさんある」と締めくくった。
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