フェルスタッペン、”完全回復”でオーストラリア初優勝を狙う「サウジでは、かなり体調が悪かった」

　レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1第3戦オーストラリアGPを前に、第2戦サウジアラビアGPでどれほど体調不良に悩まされていたかを明らかにした。

　フェルスタッペンは予選でドライブシャフトのトラブルに見舞われ、サウジアラビアGPの決勝レースを15番手からスタートしたが2位まで挽回。チームメイトのセルジオ・ペレスとワンツーフィニッシュを決めた。

　しかしフェルスタッペンはサウジアラビアGP前、胃の不調により木曜の夜まで現地入りを遅らせていた。その後、フェルスタッペンは自身の状態についてコメントしていなかったが、2週間後のオーストラリアGPを前に、当時の状況について説明した。

「僕は長い時間、自分の状態を認識するのを拒んでいたんだ。というのも自宅では本当に具合が悪くて、自宅では歩くのもやっとの状態だったんだ」

「まるで片方、肺を失ったような気分だった」

「もう大丈夫だと信じて、週末を迎えた。普通なら、体調を崩しても2～3日後くらいにはワークアウトできるからね。でもFP1ではたった1周のパフォーマンスラップをしたくらいで、2周は呼吸を呼吸を整えなければならないような感じだったんだ」

「だから、間違いなく週末を通して影響があった。あの週末は肉体的な限界を感じた最初のレースのひとつだった。クルマに乗っている時、本当にフラストレーションを感じていたんだ」

　サウジアラビアGPの後、フェルスタッペンは完全回復するために時間をかけてきたという。

「それから、僕はそれを克服し、改善しようとしてきた。かなり良くなったと思うし、通常なら今週末は問題ないはずだ」

「ジェッダは全体的にタフなサーキットだし、体調が良くないときは厳しい。でも残念ながらウイルスに感染したり、こういったことは起きるものなんだ。今季残りのシーズンは問題ないといいね」

　フェルスタッペンにとって、オーストラリアGPは勝利したことがないグランプリであり、最高成績は2019年の3位。しかし彼はこれまでで最も強力なパッケージでメルボルンに乗り込むことができていると確信しているようだ。

「シーズン序盤に来るこのコースは、ここ数年成績があまり良くなかったんだ」

「このレースがカレンダーの別の時期にあったら、おそらくもっと良い結果が出せていただろうね。でも、そうはいかないんだ」

「もちろん、僕たちには良いチャンスがあると思う。それでも、良い週末を過ごす必要があるけどね」