スプリント鮮やか勝利のフェルスタッペン「まるで、ルクレールとの”持久戦”のようだった」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1エミリア・ロマーニャGPのスプリントがシャルル・ルクレールとの”持久戦”だったと語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第4戦エミリア・ロマーニャGPのスプリントで勝利したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、前を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)がタイヤのグレイニングに苦しんでいることが分かり、自分にとって”持久戦”だったと語った。
ポールポジションからのスタートがうまくいかず、ルクレールにリードを奪われたフェルスタッペン。ルクレールはセーフティカー明けからハイペースで後続を引き離し始めた。フェルスタッペンは1.0~1.5秒ほどのギャップでルクレールを追った。
しかしルクレールの右フロントタイヤにグレイニング(ささくれ摩耗)が発生し、ペースが落ちたことで状況は変わった。
その結果、ペースの面でフェルスタッペンがアドバンテージを得ると、彼は懸命にプッシュ。ルクレールのDRS圏内に入ると、残り2周のターン2でオーバーテイクに成功し、スタートで失った首位を奪還し、スプリントのトップチェッカーを受けた。
フェルスタッペンは、ルクレールが苦戦していることが明らかになった後は、動くタイミングを見つけることが重要だったと語った。
「シャルルのほうがグレイニングに苦しんでいたのは確かだ」とフェルスタッペンは言う。
「そしてもちろん、僕は接近してDRSを使い、彼を抜いたんだ」
「でもどちらかというと持久戦のような感じだった。毎周、2台のギャップやタイム差が大きくなっているように思えたからね」
タイヤの面でアドバンテージがあったにも関わらず、差を縮めるのに苦労したと、フェルスタッペンは認めた。
「1秒以内まで近づいていくと、ある時点でとてもトリッキーになる」
「もちろん、今のクルマは接近するのがより簡単になっている。でも追い抜くのはまだ難しいんだ。タイヤを使いこなさなければならないし、特にソフトのデグラデーションでは、DRS圏内に入るのが大変だった」
「でも2回目のトライで、ターン2への進入でちょっとしたバトルができたと思う。明らかに、終盤は僕らのほうがペースが良かったんだ」
フェルスタッペンにとってスプリントで唯一の失敗はスタートだった。反応自体はルクレールと遜色なかったが、ホイールスピンが多く加速が鈍かったのだ。
フェルスタッペンは何が悪かったのか、分析する必要があると語った。
「スタートは最悪だった。クラッチを離したらホイールスピンがひどくて、トラクションがかからなかった。だからスタートはとてもとても悪かったんだ」
路面の汚れた側のグリッドからのスタートだったことが要因なのかと訊かれると、フェルスタッペンは「ランド(ノリス/マクラーレン)はちゃんとしたスタートを切っていたから、言い訳はできないよ」と答えた。
「僕のスタートがひどかっただけだ。何らかの理由でギヤが同期していなかったんだ。だから、何が悪かったのかはっきりさせないとね」
決勝レースでは、再びポールポジションからスタートするフェルスタッペン。フェラーリもグレイニングに苦しんだ理由を追求し、出来る範囲で改善してくるだろう。それだけに、何としても好スタートを決め、レースをコントロールしたいところだ。
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