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ウイリアムズ、F1フランスGPで”つまらない”フリー走行を望む。直近2戦では新パッケージの評価ができず

ウイリアムズは、イギリスGPでアップデートを持ち込んだものの、直近2戦はどれほどの改善を見せているかを評価する機会には恵まれなかった。そうした点から、フランスGPでは何も起こらないフリー走行を望んでいる。

Alex Albon, Williams FW44

写真:: Williams F1

 F1イギリスGPで大型アップデートを持ち込み、巻き返しを狙うウイリアムズ。続くオーストリアGPを終えたにも関わらず、マシンの進歩度合いを完全に把握するには至っていないようだ。

 そのため、第12戦フランスGPでは”普通の”フリー走行でデータ収集の機会を得られることをウイリアムズは望んでいる。

 というのも、イギリスGPでは不安定な天候に週末全体が翻弄された上に、決勝レースではアップデートを投入した側のアレクサンダー・アルボンがスタートで激しくクラッシュ。従来型パッケージのマシンを駆るニコラス・ラティフィと比較テストを行なう予定だった、新パッケージのマシンは大きく破損した。

 オーストリアGPはスプリントフォーマットでの開催となったため、マシンに試行錯誤を行なうことが可能な時間は限られていた。通常のレース週末であればイギリスとオーストリアで計6回のフリー走行が可能だったが、ウイリアムズはアップデート投入からそのチャンスに恵まれていない。

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 ウイリアムズは、フランスGPでアルボンとラティフィ両方にアップデート版のマシンを用意することが可能になったため、金曜日から土曜日にかけての3回のフリー走行はドライで何もアクシデントが起こらないセッションになることを望んでいる。

 ウイリアムズの車両パフォーマンスチーフを務めるデイブ・ロブソンは、フランスGPに先駆けて次のように語っている。

「間違いなく、ちょっとしたリセットになる」

「車高をどう設定するかとか、空気の流れに影響を与えるモノに関して、風洞実験やシミュレーションがデータ通り機能しているかどうかをチェックする段階を経る必要がある」

「理想を言えば、シルバーストンのFP1でも雨が降っていなければ、かなり綿密かつ客観的にチェックできたはずだ」

「とてもつまらないセッションになるだろうが、データを収集しシミュレーションと比較することで、スピードアップできるかもしれない。これまではそのチャンスがなかったのだ」

「シルバーストンでは(降雨が続いた)FP2で走行は行なわず、様子を見ることにした。オーストリアでは、レースに向けてやることがあったからFP1では行なわなかった」

Alex Albon, Williams FW44

Alex Albon, Williams FW44

Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images

 雨絡みとなったイギリスGPではアップデートの効果が見えていなかったが、オーストリアGPではアルボンがドライコンディションの予選で11番手とQ3進出も目指せるだけの速さを見せた。

 ただチームは、新パッケージがどれだけの改善をもたらしたかを正確に把握できてはいないという。

「まだハッキリさせるのは難しい」とロブソンは続ける。

「シルバーストンは難しかった。オーストリアでは、(セットアップ変更が可能な)フリー走行が1回だけで、レース準備に向けた課題がたくさんあったから、評価も思うように進まなかったのだ」

「アレックス(アルボンの愛称)からは良いフィードバックもあったし、期待できる兆しもあった。でもそこから最大限引き出す方法を理解しようとしているという点では、まだまだだ」

 アルボンは、オーストリアGPの際にウイリアムズの新パッケージはより”ピーキー”になっていると語っていた。

 それは好ましいマシン特性とは言えないが、ロブソンは心配していない。現状の特性は、マシンのチューニングが進むにつれて解消されていくと考えているのだ。

「空力というものは、突き詰めれば突き詰めるほど、自然にそうなっていくモノだと思う。空力面をカバーするためにメカニカルな面に修正を加えれば、この問題を解決できると期待している」

「ただいくつかの点では避けられないモノもあると思うし、彼のドライビングスタイルに上手く溶け込ませる必要が出てくるだろう」

 ウイリアムズが新パッケージに求めているのは、2022年シーズンの残りで一歩前進することと、そして2023年に向けてマシンのプラットフォームとしての素養を高めることだ。ロブソンによると、新パッケージでの改良点は大きく分けて3つあるという。

「より良いバランスになるようデザインされている。その兆候は表れているが、空力を最適化するためには、まだメカニカルな面で少しやるべきことが残っている」

「ダウンフォースと空気抵抗という2点では、より良いパッケージになっていると思う。そして3点目は、まだ証明はできておらず風洞で取り組んでいるところだが、将来的な開発に向けて良いプラットフォームになるはずだ。3つ共、改善の兆候は見えているが、まだ数値化はできていない」

 だからこそ、新パッケージを正しく理解するためにフランスGPでは”つまらない”フリー走行の機会がウイリアムズにとっては重要になるのだ。

 
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