2023年末で契約が切れるハミルトンとメルセデスF1。延長交渉はすぐにまとまる?「数時間取っ組み合いをするだけだ」とウルフ代表
メルセデスのトト・ウルフ代表は、ルイス・ハミルトンとの契約更新の交渉は、少しの時間“取っ組み合い”をすればまとまるだろうと考えている。
2013年からメルセデスに在籍し、同チームで黄金時代を築いたルイス・ハミルトンは、チームとの現行の契約が2023年末までとなっている。しかしハミルトンとメルセデスは、来年以降も契約を延長する意向のようだ。
ハミルトンは2013年にメルセデスに加入。2014年にレギュレーションが変更されると、メルセデスは一躍トップチームとなり、ハミルトンは毎年タイトルを争ってきた。しかし2021年には僅差でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に敗れ、2022年にはチームの戦闘力が優れずデビュー以来初めて未勝利のシーズンを過ごすことになった。そんな状況により、一時は”キャリアの終末も近いのではないか”と噂されることもあった。
ただハミルトンは、この冬の間にも延長契約にサインする意向であると明かしている。昨年のアメリカGPの際、ハミルトンはメディアに対して次のようにコメントしていた。
「僕たちは新たな契約を結ぶつもりだ」
「ここから先数ヵ月の間に、お互い席について交渉をすることになるだろう」
ハミルトンとしてもメルセデスとしても、2023年シーズン中に契約のことに気を取られないためにも、早い段階で交渉をまとめたい訳だ。しかし現状では、両者の間では何も合意されていない。その理由としては、クリスマス休暇の関係でハミルトンとトト・ウルフ代表がお互いに顔を突き合わせる機会がなかったということが大きいだろう。
2月には新車発表とプレシーズンテストが控えているが、ウルフ代表はそれまでの間に交渉を進める機会があるはずだと見込んでいる。
「我々にはまだ1年ある」と話すウルフ代表。彼はさらにこう続けた。
「我々の足並みは揃っている」
「ここ10年で我々の関係性は深まっているので、あとは彼が物理的にヨーロッパに戻ってきて、共に頭を突き合わせて、数時間ほど少し取っ組み合いをしてから煙を上げながら部屋から出てくる……それだけだ」
2024年からのハミルトンとの新たな契約に関しては、双方に柔軟性を持たせるためにも2年契約になる可能性が高い。ただハミルトンとしては、どのタイミングで自身のキャリアを終わらせるのかについて考える時期はまだ来ていないと明言した。
「正直、それに関しては期限を設定している訳じゃないんだ」とハミルトンは言う。
「チームとは複数年契約を結ぶつもりだ。ここから先5年間がどうなるかは僕にも全く分からない」
「僕も今週映画制作の会社を立ち上げたばかりだし、僕たちには素晴らしいものがたくさんある。心身共に非常に良い感じだ」
「まだまだ一緒に成し遂げられることがあると思う。(どのくらい長く続けられるかは)分からないけどね」
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