KYOJO CUP第3戦は猪爪杏奈が初優勝。三浦愛がシリーズをリードし最終戦へ
KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUMの第3戦では、猪爪杏奈が初優勝を飾った。
写真:: Inter Proto Motorsports
2020年KYOJO CUP SUPPORTED BY MUSEE PLATINUMの第3戦が11月23日(月)に富士スピードウェイで開催された。優勝したのは猪爪杏奈(#86 Dr.DRY VITA)で、同シリーズ初優勝となった。
日本唯一の女性ドライバーのみによるレースシリーズであるKYOJO CUPは今季で4シーズン目となるが、スポーツ庁の後援により、今季のシリーズチャンピオンに文部科学大臣賞が与えられることがこのレースを前に発表された。
今季のKYOJO CUPは開幕戦、第2戦共にウエットコンディションの荒れた展開となったが、第3戦は終日ドライコンディションとなった。予選でポールポジションを獲得したのは猪爪。ポイントリーダーの三浦愛(#38 Ms.Legarsi with VLT VITA)を破り、自身初のポールポジションとなった。
猪爪は決勝レースでの安定した走りでトップを快走。三浦に対するリードを3.8秒まで広げ最終ラップに突入した。しかし、コース中盤で猪爪がガス欠に見舞われペースダウン。三浦が背後まで迫ったが、猪爪はなんとか逃げ切りKYOJO CUP初優勝を挙げた。2位には三浦、3位には山本龍(#87 おさきにどうぞ☆VITA)が入った。なお、開幕戦ウィナーの翁長実希(#37 KeePer VITA)はペナルティ未消化により失格に終わった。
残るレースは2021年1月に富士スピードウェイで行なわれる最終戦のみとなったが、ポイントリーダーは依然として三浦。ランキング2番手の翁長に対して16ポイントのリードを築いている。
今回KYOJO CUP初優勝となった猪爪は劇的なレースを振り返り、ガス欠に見舞われながらもなんとか勝利を手にしたことへの安堵感を口にしていた。
「優勝できて、本当に本当に嬉しいしホッとしています」
「絶対に勝てるとは思っていなかったですけど、バトルになった時は冷静な展開を心がけるようにしていましたし、逃げ切れるなら逃げ切ろうと思っていました。でも、決して余裕なレースというわけではなかったです」
「実は最終ラップにガス欠症状が出ていて、止まりそうな状態でした。正直『終わったな……』と思いました。もし、あと1周あったらダメだったかもしれません。そういう意味でチェッカーフラッグを見た瞬間にはホッとしたという感じでした。予選も決勝も三浦選手の前でいるということは、とても価値のあることだと思います」
「次回もそれを狙っていきたいですし、また一から練習して、チームのみんなと一緒に良いクルマを作っていきたいです」
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