Moto2王者に輝いたレミー・ガードナー、躍進の鍵は2020年シーズンの”CPU“交換?
2021年シーズンのMoto2クラス王者に輝いたレミー・ガードナー。キャリア6年目にして覚醒を迎えた彼は、その鍵が2020年シーズンに頭のチップを変えたことが好転の要因だったと振り返っている。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
2021年シーズンのロードレース世界選手権Moto2クラスでは、レミー・ガードナーがチャンピオンに輝いた。彼の父で500cc王者のワイン・ガードナーと合わせ、親子2代でのチャンピオンという偉業を成し遂げた。
そんなガードナーだが、彼はこれまで目立った成績は残せてこなかった。しかし2021年シーズンはまさに“覚醒“といった具合で、シーズン5勝、表彰台7回とチャンピオンらしい成績を記録。彼はこの好転の鍵は2020年シーズンにあったと語っている。
ガードナーは2019年シーズンに長島哲太のチームメイトとしてSAG Teamに加入。この年は表彰台獲得が1回のみとなったが、2020年には好転の兆しを見せた。彼は2020年も2019年型のカレックスシャシーを使用すると、表彰台を3回、そして初優勝を最終戦で記録している。
「何年か、厳しいシーズンを送ってきた。でも今年、そして昨年はちゃんと成功していたんだ」
バレンシアGP終了後、ガードナーはそう語った。
「昨年、自分の“頭のCPU“を変えたんだ。そして、少しずつ良くなり始めた」
「僕は世界で一番表彰台を獲得しているわけでもないけど、自分の気持ちをコントロールして、何事もポジティブに取り組み続けるように、努めてきた」
「たしかに、2015年から2019年までは、僕としても本当にタフな数年間だった。さっき言ったように、正直に言って僕のキャリアはここで終わりだと、もうなにもないと思ったことも、何度かあった」
「特に怪我のあとはそうだった。乗り越えるのは厳しい戦いだった」
ガードナーは第17戦アルガルヴェGP開催期間中にで激しい転倒があり、肋骨を骨折。しかしその状況にもかかわらず、アルガルヴェGPでは優勝し、タイトル獲得の可能性を大きく引き寄せた。
最終戦バレンシアGPでは10番手周辺の走行に終始していたが、肋骨骨折の影響で動きが固くなっていたと認め、さらにレースが一度赤旗中段となったことでナーバスになっていと語っている。
「確かにバイクに乗っていて痛みを感じていた。それは疑うべくもない」
「肋骨が折れていたことは、何の助けにもならなかったのは確かだね! バイクに乗ってアグレッシブに動くことは難しくなっていた。でもレースを完走することも、当然ながら重要なことだった」
「そしてリスタート時には、間違いなく悪化してしまっていた」
「再スタート時には、またやり直す必要があったけど、結局良い結果にはならなかった」
「緊張感を保っていくのは大変だったし、すべてを無に帰すのを避けることも大変だった。言うまでもなく肋骨が痛かったからね」
なんとか10位でフィニッシュし、タイトルを勝ち取ったガードナー。彼はシーズンを振り返ると、チームメイトでライバルのラウル・フェルナンデスとの戦いは大変なものだったと語った。
「ラウルは今年本当に素晴らしい仕事をしていた。ルーキーの彼がやることで、僕も本当に仕事に打ち込ませてくれた。多くの表彰台を獲得し、5勝も上げることが出来たのは、本当に素晴らしいシーズンだ」
「凄いシーズンだった。チームと一緒に、多くの表彰台を獲得してきた」
「2位でフィニッシュした時には、『ああ、今日は悪い一日だった』と感じることもあった。でもどの瞬間も楽しまないといけない」
「素晴らしいシーズンだったけど、最終クオーターは特に激しかった」
「ラウルが本当に強烈で、彼はとても速かった。それに僕は何度かミスを犯してしまっていた点もある。でも最終的には、一貫性が鍵になった」
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