Moto3インドネシア決勝｜フォッジア独走でマンダリカ初優勝。日本勢は鈴木がトップ10入り。佐々木転倒ノーポイント

　MotoGP第2戦インドネシアGPのMoto3クラス決勝がマンダリカ・インターナショナル・サーキットで行なわれ、デニス・フォッジア（Leopard Racing）が優勝した。

　予選の結果、日本勢は佐々木歩夢（Sterilgarda Husqvarna Max）が最上位グリッドの10番手。鈴木竜生（Leopard Racing）や山中琉聖（MT Helmets - MSI）、鳥羽海渡（CIP Green Power）はグリッド後方に沈んでしまった。

　全23周の決勝レースが始まると、2列目スタートのアンドレア・ミーニョ（Rivacold Snipers Team）がスルりとトップに浮上。セルジオ・ガルシア（Gaviota GASGAS Aspar Team）、フォッジアらがそこに続き、佐々木も1周目に5番手までポジションを上げた。

　ミーニョやフォッジア、カルロス・タターイ（CFMOTO Racing PrustelGP）、イザン・ゲバラ（Gaviota GASGAS Aspar Team）といったライダーが先頭集団を形成し、佐々木もそこに食らいついた。

　その中でフォッジアが先頭に立つとペースアップ。これで徐々に後続を引き離していき、6周目には1秒までギャップが広がった。

　2番手集団ではゲバラ、ガルシアらがチームメイト同士で抜き合いのバトル。ゲバラはこの状況に不満のようで、「後ろについてこい」というようなジェスチャーをガルシアに送っていた。

　先頭のフォッジアは2番手集団がバトルに興じている間に、さらにギャップを拡大。10周目を終えるとその差は4秒となった。

　すでに焦点は2位争いに移りつつあり、佐々木はその中で4番手をゲバラとミーニョ、そしてジャウマ・マシア（Red Bull KTM Ajo）ら争っていた。しかし集団は後方から追いついてきたライダーも入り乱れており、佐々木もポジションを9番手、10番手にまで落としてしまった。

　そこからは2番手をゲバラとミーニョ、マシア、デニス・オンジュ（Red Bull KTM Tech 3）らが激しく争う展開が継続。特に3番手争いはオンジュが接触も辞さないアグレッシブなライディングを見せており、結果としてゲバラを逃がすことにつながってしまった。

　最終ラップ、先頭を行くフォッジアは独走状態で余裕のトップチェッカー。今季初優勝を飾った。2位はゲバラ、そして3位にはラスト2周で鋭いブレーキによるオーバーテイクを見せたタターイが入った。

　タターイは今回初ポールポジションを獲得しつつも、ロングラップペナルティを科されるなど逆境も味わったが、初表彰台を獲得した。

　一方で最終ラップで、ミーニョと佐々木が接触しクラッシュ。両者ともリタイアに終わった。

　日本勢最上位は、鈴木の10位。山中が11位、鳥羽が12位に続いている。

順位	ライダー	周回数	タイム	差	前車との差	平均速度	ポイント
1	デニス フォッジア	23	-				25
2	Izan Guevara	23	2.612	2.612	2.612		20
3	Carlos Tatay	23	3.639	3.639	1.027		16
4	Sergio Garcia	23	3.759	3.759	0.120		13
5	Deniz Öncü	23	3.870	3.870	0.111		11
6	Xavier Artigas	23	4.962	4.962	1.092		10
7	ジャウマ マシア	23	5.289	5.289	0.327		9
8	Elia Bartolini	23	5.405	5.405	0.116		8
9	Daniel Holgado	23	5.533	5.533	0.128		7
10	鈴木 竜生	23	5.687	5.687	0.154		6
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