『僕はアレックス』偉大な兄の影響下で奮闘するアレックス・マルケスのドキュメンタリーが公開
LCRホンダからMotoGP2年目の戦いに挑むアレックス・マルケス。3月22日には彼のパーソナルな側面を描いたドキュメンタリー『I am Alex』が発表されたが、その発表に際し兄マルク・マルケスの存在の意味や、今抱いている夢などについて語った。

2020年にレプソル・ホンダからロードレース世界選手権の最高峰であるMotoGPクラスへデビューしたアレックス・マルケス。彼は様々な記録を打ち立ててきた兄マルク・マルケスの”影響”を受けてきたが、それに臆することなく自分の”夢”を追い続けていくと語った。
保険会社のアリアンツは、同社がパーソナルスポンサーを務めるアレックス・マルケスの”人間”としての側面を描き出したドキュメンタリー作品『I am Alex』をYou Tubeで公開。その発表に際し、主人公たるアレックス・マルケスもコメントを寄せた。
最年少でのMotoGP世界王者獲得を筆頭に数々の新記録を打ち立ててきたマルク・マルケスを兄に持つアレックス・マルケスは、同じモーターサイクルレースをステップアップしていく上で、常に兄の”大きな影響”を受けて生きてきたという。しかしアレックス・マルケス自身も、Moto3クラスとMoto2クラスでチャンピオンに輝いてその実力を証明してみせ、MotoGPクラス昇格1年目から表彰台を獲得する活躍を見せた。
「人生にはたくさんの夢がある。そして僕はプロとして、子供の頃に夢見ていた以上のモノを達成できた」
アレックス・マルケスは『I am Alex』発表に際し、そうコメントした。
「ただこのスポーツでは今と将来だけが重要で、過去はそうじゃない。今僕はMotoGPクラスに参戦しているけれど、夢は成長を続けてこのカテゴリーでトップに立ち、そしてさらに成長し続けることだ」
「8度世界王者に輝いた兄マルクについては、色んなことが話せる。僕が彼について最も尊敬しているのは、多数の勝利を手にしているにも関わらず、今もなお勝利に貪欲で日に日に良くして行きたいと望んでいることや、ライバルを見て学びたいと思っている気持ちだ。それこそが、彼をこれほどまでに勝たせている要因なんだ」
「僕はずっとアレックスだ。確かにマルクの影響を受けてきたけど、それによって悩まされたりしたことはない。僕は黙々と作業をしていくのは好きだし、それがモチベーションを高めてくれるからね。仕事と結果が、グリッド上での僕の居場所を作る。そのことが重要なんだ」
「(今回発表されたドキュメンタリーの)”I am Alex”というタイトルは本当に気に入っているし、個人的にもやる気を起こさせるね」
「MotoGPでは、選ばれたライダーのみが勝利することができる。細かい部分がとても重要で、勝つためには懸命に取り組んで、全てのことを適切な状態にする必要がある」
「僕はMotoGPで勝つために戦う。それが今の僕が抱いている夢だ。Moto2とMoto3では子供の頃には想像もできなかった夢を叶えることができた。そしてこれからも、夢を叶えるために頑張り続けていくよ」
Read Also:
最新ニュース
「アプリリア移籍を疑ったことはない」ビニャーレス、2度目の表彰台獲得で自信深める
マーベリック・ビニャーレスはMotoGP第13戦イギリスGPで2位表彰台を獲得。アプリリアで2度目の表彰台となったが、彼はヤマハからの移籍が報われると信じていたと語った。
アレイシ・エスパルガロ、かかとの骨折が判明。1週間の絶対安静も、手術の必要はなし
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、MotoGPイギリスGPでのクラッシュにより、右かかとを骨折していたと診断されたことが明らかとなった。
ザルコ、MotoGP初優勝はまたもお預け。クラッシュに驚きも「ドゥカティでの成長につながる」
プラマックのヨハン・ザルコは、MotoGPイギリスGPのスタート前に、フロントタイヤをミディアムに交換。彼はこのタイヤ選択が、”ヒーロー”になれなかった原因だと考えている。
ケガは言い訳にしない。エスパルガロ、周囲のペースアップに困惑「レース展開が理解できない」
アプリリアのアレイシ・エスパルガロは、フリー走行でのクラッシュで負ったケガは、MotoGPイギリスGPの決勝で苦戦した言い訳にはならないと話した。