バニャイヤ「勝つことが考えうる最高の祝い方だった」師匠ロッシの引退レースに優勝で華添える
MotoGP第18戦バレンシアGPで勝利したフランチェスコ・バニャイヤは、このレースで勝つことが、引退するバレンティーノ・ロッシのキャリアに対してできる、“ベスト“な祝い方だったと話した。
MotoGP第18戦バレンシアGPは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤが優勝。彼は師匠であるバレンティーノ・ロッシの引退レースにおいて、勝つことがベストな祝い方だったと語った。
バニャイヤは2番グリッドからレースをスタートさせると、ポールポジションから先頭を引っ張っていたホルヘ・マルティン(プラマック)の後方にピタリと張り付いて追走。レース中盤の15周目にはマルティンをオーバーテイクし、以後は一度も先頭を譲らずに走りきり、優勝を果たした。
バニャイヤをはじめとしたVR46アカデミーのライダー達は今回、2021年限りで現役を引退する師匠のロッシをトリビュートした特別ヘルメットを用意。バニャイヤは、ロッシが2004年にヤマハ移籍直後に王者となった際のデザインのヘルメットを着用して勝利し、師匠の引退に華を添える形となった。
そのロッシは、432回目のグランプリとなった引退レースを10番手からスタート。レース中にポジションを上げ下げしつつも、10位でフィニッシュして、26年に及ぶキャリアの幕を閉じ、レース後にはバニャイヤと抱擁を交わした。
「一番大事だったのは、彼を可能な限りベストな方法で祝うことができた、ということだ。彼が過去に使っていた、僕の大好きなヘルメットを被ってね。2004年に彼はこのヘルメットでヤマハで勝ったんだ。簡単なことじゃない。でも彼は勝ったんだ」
バニャイヤはレースを振り返って、そう語った。
「ヘルメットの物語でも最高のモノのひとつだ」
「だから僕はこのデザインを選んだ。そして今日、勝利で彼のラストレースを祝えるというのは、考えうる限り最高の祝い方だった」
「チェッカーフラッグを受けたあと、コース上で彼とハグできたのは、凄く良かった。ふたりでたくさんの想いを共有したよ。だから凄く幸せだ」
またロッシの引退レースという状況で、勝利へのプレッシャーをさらに感じていたのかと訊くと、彼は「正直、そうじゃない」と答え次のように続けた。
「ポジティブなプレッシャーだったからね」
「僕はもう選手権のランキングも確定していたから、誰かと争っていたわけではないんだ」
「だから僕は自分のレースをしただけだ。週末を通じてしてきたことを実行していたんだ。このヘルメットを被って勝つことができて、本当に嬉しいよ」
バニャイヤはMotoGP3年目のシーズンを、ランキング2位で終了。チャンピオンとなったファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)との差は26ポイントだった。
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