「マルケスのお墨付きなんて必要ない!」ミル、新王者の“価値”巡る言説にズバリ
2020年のMotoGP王者となったスズキのジョアン・ミル。彼は“タイトルの正当性”にマルク・マルケスからお墨付きを得る必要はないと語った。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
ポルトガルのアルガルヴェ・サーキットで閉幕した2020年のMotoGP。ライダーズタイトルはそれよりひと足早く決定しており、ジョアン・ミルがバレンシアGPで初の王座を獲得。スズキに20年ぶりの最高峰クラスタイトルをもたらした。
バリー・シーン(1976、1977)、マルコ・ルッキネリ(1981)、フランコ・ウンチーニ(1982)、ケビン・シュワンツ(1993)、そしてケニー・ロバーツ・ジュニア(2000)といった錚々たるメンバーと肩を並べることになったミル。しかし彼はチャンピオンとなった後に、『6度のMotoGP王者であるマルク・マルケスが不在時の戴冠は価値が低いのではないか』といった主張に立ち向かわなければならなかった。
この件についてはミル、そしてマルク・マルケスの両名がそうした考えを否定。マルク・マルケスはDAZNの取材に対し「ミルはチャンピオンに値する」と語っていた。
しかしミルは、そうした“タイトルの正当性”についてマルク・マルケスの評価は必要ないと言及。これまでも世界選手権ではライバル負傷の中で、多くのタイトルが勝ち取られてきたと指摘した。
「マルケスの意見は必要としていなかった。なぜなら僕らは、このスポーツには多くのリスクがあることを知っていると思うからだ」
「僕も、そのリスクを取らなければいけないし、僕らはその限界での競争をしなくちゃならない」
「限界を超えないことが重要だ。それは(転倒で)怪我をしてしまう可能性があるからだよ。そしてその中で、マルクはここ数年“不可侵領域”にあった」
「彼は開幕戦(2020年第2戦スペインGP)でミスを冒してしまったんだ。そしてチャンピオンシップでは多くのタイトル候補のライダーがクラッシュや怪我をすることで、他のライダーがチャンピオンシップに勝つチャンスを手に入れた例は多く存在する」
「このことはチャンピオンシップの価値が低いということは意味しないんだ」
「こういった形で勝った全てのライダーからチャンピオンシップを奪おうとするなら、おそらく僕の総合優勝だけでなく、多くの人がそのトロフィーを持っていられないだろうね!」
またミルは以前、motorsport.comに対し2021年シーズンにマルク・マルケスと直接対決することを「楽しみにしている」とコメントし、マルケス打破への意気込みを見せていた。ただ彼はマルケスと互角以上に戦うためにはスズキのバイクの改善も必要だと認めていた。
なお、そのマルク・マルケスは12月初旬に、スペインGPで負った右上腕骨の骨折に対する3度目の手術を実施。一般的な回復期間を鑑みると、来季の開幕戦出場も危ないのではないかとも言われている。
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