最後の1周が運命の分かれ道? 表彰台目を前にしてミスを犯したエスパルガロ、「たった1分運が悪かっただけ」

アプリリアのアレイシ・エスパルガロは第11戦オーストリアGPの決勝レースで終盤雨が激しく降り始めた際、スリックタイヤで走り続けることを選択。アプリリア移籍後初となる表彰台まであと一歩のところに迫ったが、終盤にミスを犯したことで、チャンスを逃してしまった。

最後の1周が運命の分かれ道? 表彰台目を前にしてミスを犯したエスパルガロ、「たった1分運が悪かっただけ」

 第11戦オーストリアGPは終盤強く振り出した雨の影響で波乱のレースとなった。優勝したブラッド・ビンダー(KTM)は上位陣が雨用マシンへと乗り換える一方で、スリックタイヤで走り続けることを選択。その選択が功を奏して今季初優勝に繋がった。

 アプリリアのアレイシ・エスパルガロもまた、ステイアウトを選択したライダーのひとりだ。全28周で行なわれたレースで、上位陣がマシンを乗り換えるため一度ピットインしたこともあり、エスパルガロは26周目に2番手の位置につけた。しかし、最終ラップにブレーキングでミスを犯し、10位でチェッカーを受けることとなった。

「基本的には良いスタートだったけど、素晴らしいものではなかった。1周目は難しく、バイクはストレートでとても遅かった」

 レースを振り返ったエスパルガロは、そう語った。

「バスティアニーニ(エネア・バスティアニーニ/エスポンソラマ)、レクオナ(イケル・レクオナ/テック3)、オリベイラ(ミゲル・オリベイラ/KTM)、多くのライダー達がストレートで僕を抜かしていったよ。それには何もなすすべがなかった」

「その後は、1周ごとにバイクへのフィーリングは良くなっていき、自分のペースに対して本当に強く感じることができた」

「多くのライダーをパスすることができ、ドライでのペースは上位陣とあまり大差はなかったと思う。6位か7位ぐらいのペースぐらいで走れていたと思う」

「でも雨が降り始めた時、僕は賭けに出ることにした。こういったコンディションは嫌いなんだ。スリックで(雨の中を)走ることは好きじゃない」

「多分僕がスリックを履くのを嫌う初めてのライダーなんじゃないかな。理由はわからないけど。それでもリスクを冒す価値があると思った。最終ラップでミスをしてしまったけどね」

「ストレートの途中でブレーキをかけたけど、バイクは止まらずに両方のタイヤが完全にロックしてしまった。とても危険な長い1周だったよ」

「コース外に出て、あらゆることを試してみたけど、改善はしなかった。だから、たった1分(ラストラップ)だけ運が悪かったんだ」

 エスパルガロは2位表彰台が見えた時、そのことは頭の片隅に置いておいたという。そして、ドライでのペースに対し“最高に満足”していたことから、アプリリアには10位以上の結果に値していたと語った。

「ラスト3周で2位が見えたけど、その気持ちは心の片隅に置いて、集中だけしようとした」

 このようにエスパルガロは付け加えた。

「雨がどんどん降ってくることはわかっていたから、4コーナーと最後の2つのコーナーのダウンヒルで少しでも渇いている場所を使おうとした。他よりは渇いていたからね」

「そこのコーナーではリスクを少し冒した。僕は出来る限り集中し、正確に走ろうとしたけど、十分ではなかった」

「最終ラップの1コーナーでは雨が多く、前の周と同じ場所でブレーキをかけようとしたら、両タイヤがロックしてもう少しで壁にぶつかるところだった」

「そう、だから不運だったよ。ともかく、リスクを冒しそれが上手くいかなかった」

「ドライでのレースには最高に満足しているけど、僕たちは(今回のリザルトより)もう少し幸運に恵まれても良かったと思う」

 

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