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レースの魅力伝えるため、みんなで手と手合わせて。近藤真彦JRP新会長が語るスーパーフォーミュラ発展へのビジョン

2023年4月付で日本レースプロモーションの会長となる近藤真彦氏。同社が主催するスーパーフォーミュラを盛り上げていくために、近藤氏は堅実かつ着実に歩を進めていきたい考えだ。

新JRP会長の近藤真彦

写真:: Motorsport.com / Japan

 3月5日、スーパーフォーミュラを主催する日本レースプロモーション(JRP)の役員人事についての発表が行なわれた。4月から現会長の中嶋悟氏に代わり、近藤真彦氏が会長に就任することとなったのだ。

 近藤氏は、レーシングチーム『KONDO RACING』の監督として長年トップカテゴリーへの参戦を続けている日本レース界のトップランナーのひとりだが、歌手・俳優としてのタレント活動から業界随一の知名度を誇る。近藤氏と同学年のJRPの上野禎久社長も「近藤会長の発信力は我々とは違うパワーがあるので、その力を借りながら我々のファンを増やしていきたい」と期待感を述べる。

左から上野禎久JRP社長、近藤真彦JRP新会長、中嶋悟JRP現会長

左から上野禎久JRP社長、近藤真彦JRP新会長、中嶋悟JRP現会長

Photo by: Motorsport.com / Japan

 ただ近藤氏は新会長として“スタートダッシュ”はしたくないと強調する。中嶋氏が築いてきた遺産を引き継ぎつつ、着実に歩を進めてさらなる発展を進めていきたい構えだ。その思いは、記者会見の質疑応答やその後の囲み取材のコメントの端々から見てとれた。

 上野社長のコメントにもあった通り、近藤氏は何といっても対外的な知名度、発信力が非常に高く、モータースポーツ業界とは異なる層に訴求する力がある。昨年は自身のライブツアー千秋楽の会場でスーパーフォーミュラの体制発表を実施し、会見には芸能紙や一般紙のメディアも詰め掛けた。こういった芸当ができるのは、“近藤監督”、そして“マッチ”として活躍する彼ならではだと言える。

 このように今後も芸能・音楽とスーパーフォーミュラを絡めた施策をしていく構想はあるのかと尋ねると、近藤氏はそういった取り組みにも前向きな姿勢を示しつつも、それによるファン増加が一過性のものに終わってしまうことには注意しなければいけないとの考えを述べた。あくまでレースの魅力がしっかり伝わって継続的に応援してもらえるように……そういった考えのようだ。

「もちろん、一部ではそういう(音楽や芸能と絡めた)イベントができればと思っていますが、一時的な人気よりも根強い人気を目指していきたいので、やはりレースの面白さを重視していきたいです」

「ただ、時には色んなアーティストに来てもらってレースを盛り上げてもらったりできればいいなと思います。僕がそのように交渉をすることで、モータースポーツに限らず芸能の記者の方にも来ていただいて、芸能らしいモータースポーツの記事を出してもらえれば、それはそれでとっつきやすいものとなり、ファンは増えると思います」

「ただ単にメディアに露出させていただいてお客さんを増やすという方法は少し怖いなという思いもあります。まずはしっかりとレースを楽しんでもらえること……そこがあった上でのファン獲得だと思います」

「やはりファンの方が(一時的に)増えたとしても、実際にレースを見た時に『思っていたほどじゃないな』と思われてしまっては、すぐに離れていってしまいます。だから振り向いてもらった時に「このレース面白いな」というものにしてから発信していきたいです。もちろん、今も面白いのですが、その面白さを伝え切れていないですよね」

 近藤新会長がスーパーフォーミュラをより良いものにするためにまず取り組みたいと語るのは、関係者同士の距離を縮めるということ。例えば、JRPと各チームの間を取り持ち、チーム側からJRPに対する不満などを解消していく。またチームに対して各メディアへの積極的な情報発信を呼びかけ、メディア側にも「サーキットに行きたい」と読者に思ってもらえるような発信を求める、などだ。

 

Photo by: Masahide Kamio

「みんなでスーパーフォーミュラを盛り上げているというのが分かってもらえればと思います」と近藤氏は語る。

 また会見で近藤氏から出たのは“アジア”というワード。具体的な構想については言及されなかったが、近藤氏は市場規模を考えてもアジア人のドライバーを誘致することは魅力的だと考えているという。またアジアラウンド開催は「相当ハードルが高い」としながらも、JRPがアジアでの存在感を高めてイベントが興業として成立するようになればぜひ実現したいとの意向を示した。

 改革の中でJRPが打った“次の一手”。スーパーフォーミュラというカテゴリーは非常に重要な局面を迎えているが、その中で近藤新会長の手腕に期待がかかる。

 
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