Max Racing、亡き大野オーナーに捧げる2022年”開幕戦”。田中哲也監督「チームとしてベスト以上のモノを出す」
Max Racingの田中哲也監督は、急逝したチームオーナー、そしてその後を引き継いだオオノ開發などの気持ちに応えるためにも、最高以上のモノを発揮しなければいけないと語る。
写真:: Masahide Kamio
チームオーナーの大野剛嗣氏が急逝したことを受け、スーパーGTの開幕戦岡山を欠場したMax Racing。富士スピードウェイでの第2戦には無事参戦の準備が整い、マシン”244号車HACHI-ICHI GR Supra GT”も、走行を今や遅しと待つばかりの状況となっている。
そんなMax Racingを率いる田中哲也監督は、オーナーに恥ずかしくないレースをしたいと、チームにとっての”開幕戦”に向けて意気込みを語った。
「今年は元々チャンピオンを狙うつもりでやってきました。しかしオーナーが亡くなったということもあり、1戦目は出られませんでした。しかし2戦目以降は出場できることになりました。オーナーの気持ちがすごく強い1年でしたから、それに応えられるようにしたいです」
田中監督はそうmotorsport.comの取材に語った。
「レースは常に一生懸命やっていますし、勝つつもりでやっています。でもそれ以上に、オーナーに恥ずかしくないような、はなむけとなるような……精神論ではないですが、そういうところも含めたシーズンになると思います。開幕戦に出られなかったというハンデはありますが、それを跳ね返すくらいの気持ちで、チーム一丸となってやってやろうと思っています」
田中監督は、とにかくチームとして、常にベスト以上のモノを出していきたいと語った。
「テストでは調子が良かったのですが、その後間が空いてしまいました。富士でのテストも参加できていないので、BoPの影響やタイヤの面などがあまり見えません」
「でも一番大事なのは、勝てる状況ならば勝てばいいですが、勝てない状況でも、”これくらいだな”というところの一歩上を行くというところ。それしか考えていません」
「チームとして大事なのは、ベスト以上のモノを出すということです。優勝しても『ダメだったなぁ』と思うレースがあるかもしれませんし、最下位でも『最高だったな』と思えるレースもあるかもしれませんからね。それしか考えていないです」
田中哲也監督/#244 HACHI-ICHI GR Supra GT
Photo by: Masahide Kamio
大野剛嗣氏が急逝したことでオーナー不在となったMax Racingだが、今後は大野氏が社長を務めていたオオノ開發株式会社が、チームのサポートを引き継いでいくことになったという。
「基本的にはオオノ開發さんが、オーナーの気持ちを引き継いでやってくださるということになりました。強い気持ちを持ってやっていただくので、僕らはそれに応えられるようにしていかなきゃいけないということですね」
「とにかく、最高のパフォーマンスを出すということしか考えていません。ああだ、こうだと言っていたら、それこそオーナーに笑われてしまいます。そしてオオノ開發さんや、オーナーのお父様も、強い気持ちでバックアップして下さっています。その気持ちに応えたいです」
「そういう部分で、全チームの中で一番やれたなと思えるようにしないと、意味はないなと思っています」
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