フル電動ツーリングカー選手権”Pure ETCR”始動! 歴史的初戦はアズコナが勝利
イタリアのバレルンガで、フル電動のツーリングカー選手権”Pure ETCR”の最初のレースが行なわれ、Zengo Motorsport X Cupraのミケル・アズコナが勝利を手にした。
写真:: ETCR
フル電動のツーリングカーで争われる選手権”Pure ETCR(ピュアETCR)”の最初のレースがイタリアのバレルンガで行なわれ、Zengo Motorsport X Cupraのミケル・アズコナが勝利を収めた。
新しい完全電動ツーリングカー選手権の歴史の第一歩を刻んだのはアズコナだった。アズコナは土曜日にショートサーキットで行なわれた2ラウンドの”バトル”に、プールAで出走した6人のうちのひとりだった。そして、2回の勝利を手にすることになった。
しかし翌日曜日の朝に行なわれたタイムトライアルA(その日の午後に行なわれるスーパーファイナルAのグリッドを決める戦い)では、パンクによってスピン。これにより、スーパーファイナルAを最後尾からスタートすることになった。
しかしそのスーパーファイナルAでは見事な反撃を見せる。Hyundai Motorsport N Velostersのアウグスト・ファルフスとトム・チルトンがパンクに苦しんだこともあり、アズコナが優勝を手にしたのだ。
「僕らは歴史を作った。Pure ETCRの最初の週末に挑み、そして勝利を手にしたんだから」
アズコナはそう語った。
「フリー走行の後、タイムトライアルでも自信を持つことができた。でもリヤがパンクしてしまい、スーパーファイナルを最後尾からスタートしなければならなかった。それは本当に運が悪かった」
「前に5台の速いクルマがいる状態でスタートするのは、本当に大変だった。でも、パワーアップの使い方について、チームから良い情報を受け取った。だからとても満足だ」
「クプラは週末を通して早く、チームは本当に素晴らしい仕事をした。運悪くペナルティを受けてしまったチームメイトについては残念だけど、これはシーズンをスタートする上で最高の形だ」
Photo by: ETCR
アズコナがチームメイトのジョルディ・ジェネを打ち負かしてスーパーファイナルAで勝利を手にしたことにより、総合順位で彼を打ち負かすことができるのは、スーパーファイナルBへと駒を進めた、もう1台のZengo Motorsport X Cupra、マティアス・エクストロームだけだった。
しかしエクストロームにとっては不運だった。セッション中に、チームがピットレーンで彼のマシンに作業をしてしまったのだ。これはパルクフェルメ規定に関する違反であり、タイムトライアルは失格となってしまった。
それでもエクストロームはスーパーファイナルBで素晴らしい走りを見せ、同レースを制したジャン-カール・ヴェルネイ(Hyundai Motorsport N)に0.781秒差の2位となった。
ランキングではアズコナが77ポイント獲得で首位。ヴェルネイが5ポイント差で2番手、エクストロームが69ポイントでランキング3番手につけている。
ジェネが総合4番手、以下Romeo Ferraris - M1RAのルカ・フィリッピとロドリゴ・バプティスタが5〜6番手に続いている。
次のPure ETCRのレースは、3週間後にスペインのモーターランド・アラゴンで行なわれる予定となっている。
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