MotoGP最多未勝利出走、メーカー表彰台回数……2021年シーズンに注目のレコード!
MotoGPにおける最年少優勝や最多ポイントといった様々なレコードは、マルク・マルケスやバレンティーノ・ロッシといったライダーによって数多く保有されている。しかし2021年シーズンに更新されそうな記録も多々存在する。
写真:: Gold and Goose / Motorsport Images
70年以上の歴史をもつロードレース世界選手権。その中の記録の多くはマルク・マルケスやバレンティーノ・ロッシといった偉大なライダーが保持している。
近年のMotoGPを代表するライダーといえば、それは2013年の最高峰クラスデビューから2020年までの8年間で6度のタイトルを勝ち取ったマルケスだろう。
彼はデビューイヤーにフレディ・スペンサーの持っていた最年少優勝記録を約30年ぶりに更新。2014年には最年少で10連勝を記録し、2019年には年間最多獲得ポイントを更新するなど、彼のレコード破りは枚挙にいとまがない。
そして2021年シーズン、MotoGPはコロナ禍の中でも全20戦を予定しているが、スケジュール通りにレースが実施されれば、いくつか最高峰クラスでの記録が更新されそうだ。ここではその一部を紹介しよう。
■MotoGP未勝利での最多出走記録
おそらく、2021年シーズンに最も更新されそうな記録がこれだ。候補はアプリリアのアレイシ・エスパルガロ。これまでの未勝利最多出走記録はコーリン・エドワーズの195戦。一方エスパルガロは2020シーズン終了時点で178戦となっており、今季の全20戦が滞りなく行なわれ、アプリリアが奇跡を起こさない限りエドワーズの記録が更新されるはずだ。
■同一メーカーでの最多PP獲得回数
現時点のレコード保持者はジャコモ・アゴスチーニ。彼はMVアグスタで計62回のポールポジションを獲得している。これを更新しそうなのはマルケス。彼は既にホンダで57回PPを獲得しており、いずれこの記録も抜き去っていくことだろう。
■最多表彰台獲得メーカー:ヤマハ 551回VSホンダ 544回
ロードレース世界選手権での統計で一人勝ちしているメーカーがあるとすれば、それはホンダだ。彼らはポールポジション、勝利数、タイトル獲得数といった様々なレコードを保持。しかし、そうではないモノもある。それが表彰台獲得回数だ。この点ではヤマハがホンダを上回っており、2021年の推移次第で逆転もありうる。
■ホンダでの表彰台獲得回数
マルケスはこれまでの歴史上でも、ホンダで最も成功したライダーだと言える。しかしまだ更新していない記録がある。かつてのチームメイトであるダニ・ペドロサの持つ“ホンダでの”表彰台獲得記録だ。
表彰台獲得回数で、ペドロサは計112回、マルケスは95回。引退したペドロサがこの数を増やすことはないため、今後マルケスによって塗り替えられる可能性は高いだろう。
■ラストタイトルから最新タイトルまでの最長年数
ロッシが2021年にタイトルを獲得すれば、2009年の最後の戴冠から12年ぶり。これまでアゴスチーニが所持していた8年11ヵ月を大きく上回ることになる。
■1シーズン中の勝利ライダーの人数
2020年シーズンは14戦で9人のライダーが優勝し、年間の勝利者数で最多となった。そして2021年にはそれが更新される可能性はあるだろうか?
ここではフランチェスコ・バニャイヤやジャック・ミラー、中上貴晶やアレックス・マルケスといった既に力を示しているライダーが、昨年既に優勝を争っていた事を思い出しておこう。彼らがパフォーマンスを発揮し、昨年の優勝者達と争いを繰り広げれば、全20戦で10人の勝者が誕生することも夢ではないだろう。
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