開幕戦から存在感溢れる走りを見せている笹原右京に中野信治監督「ある意味で予想通りの活躍」
スーパーGT(GT500)のフル参戦だけでなく、スーパーフォーミュラのスポット参戦も決まった笹原右京。彼のパフォーマンスを中野信治監督はどう見ているのか。
写真:: Masahide Kamio
#16 RedBull MOTUL MUGEN NSX-GTの中野信治監督は、今季新しく加入した笹原右京の活躍はある意味で“予想通り”だと語った。
昨年ポルシェ カレラ カップ ジャパンでシリーズチャンピオンを獲得した笹原は、#16 RedBull MOTUL MUGEN NSX-GTに加入し、武藤英紀とともにレースに臨んでいる。
これまではスーパーGTヘの参戦経験がない中で、いきなりGT500クラスに大抜擢された笹原だが、公式テストから上位に食い込む走りをみせ、開幕戦の予選Q1ではいきなり5番手タイムを記録するなど、周囲が驚くようなパフォーマンスを初戦から披露している。
さらに8月末に開幕するスーパーフォーミュラでは、新型コロナウイルスによる入国規制の影響で参戦できないユーリ・ヴィップスに代わって参戦することも正式発表され、今国内で最も注目を集めているドライバーのひとりとなっている。
ここまでの笹原のパフォーマンスに対して中野監督は、ある意味で“予想していた通り”の活躍だと語った。
「彼はポルシェ カレラ カップにも1年出ていたし、特別交流戦の時にGT300のレースにも一度出ていました。そこでの走りも見ていたので、大体(ツーリングカーでも)やれるというのは分かっていたので、あまり心配はしていませんでした」
「彼は学習能力が本当に高いし、短い時間でクルマの限界を感じ取る能力に長けています。チームとしてもそういったところはすごく助けられている部分があります。僕の中ではある意味“予想通り”の走りを見せてくれています」
さらに中野監督は笹原の情報フィードバック能力やチーム内でのコミュニケーションの取り方の部分でも長けたものがあり、監督自身もスムーズに仕事を進めることができているという。
「彼は走るだけではなくて、情報を持って来てくれる能力だったりとか、伝える力を持っています。またヨーロッパでの経験があって、苦労もしてきているので、チームとの接し方に関してもきちんとしています。そういった部分を僕も大事にしたいと思っているタイプなので、そういった意味ではチームにとっても、監督にとっても仕事を進めやすいドライバーでもあります。チームにとっては非常にプラスになると思っています。今後もさらに楽しみですね」
今シーズンはレッドブルカラーに一新され、より注目度も増しているTEAM MUGEN。昨シーズンはランキング最下位に終わるなど苦戦も強いられたが、前述の通り今季は開幕戦から上位に顔を覗かせる走りをみせている。
中野監督もチーム全体の力が上がってきていることを実感しつつも、さらに良い結果を残すために、それぞれがさらなる努力をしていく必要があると語った。
「チーム全体の力も含めて洗練されて来ている部分もあるし、ドライバーの頑張り、ヨコハマタイヤさんの頑張りもあります。それぞれがそれぞれの能力を最大限に引き出せて来ていると思います。それをまとめていくのが僕の監督としての仕事なので、少しずつそういった部分が形になって来ているのは嬉しいです。ここから結果を出すためには、もうひと山あると思うので、引き続きチーム全体で頑張っていきたいと思っています」
「一発のタイムだけではなくて、レースでもきちんと戦って結果を残したいです。そこにはヨコハマタイヤさんの力も必要だし、我々としても良いクルマを作らなければいけません。ドライバーに一番良い環境で戦ってもらえるような状況を作るのも僕の仕事です。とにかく全員での“チームワーク”が重要になってくるので、今年はしっかりそこを固めていって、良い結果を出したいですね」
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