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トヨタ、WEC富士圧勝のカギはタイヤ管理とピットストップ「2周差がつくのは予想外」

TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパのテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、WEC富士では本来のパフォーマンス以上の差がついたと語った。

#8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 - Hybrid LMP1: Sebastien Buemi, Brendon Hartley, Ryo Hirakawa

写真:: JEP / Motorsport Images

 FIA世界耐久選手権(WEC)第5戦富士6時間レースは、3年ぶりの母国レースを迎えたトヨタ勢がワンツーフィニッシュ。3位となったアルピーヌ36号車に2周差をつけて、トヨタ8号車が優勝している。

 だが、予選ではポールポジションを獲得したトヨタ7号車と3番手だった36号車との差は0.192秒。今回のレースでセーフティカーやフルコースイエローが出なかったことを考えても、最終的に2周もの差がついたことには、速さ以外の要素が大きく関係していると考えるのが自然だ。

 TOYOTA GAZOO Racing ヨーロッパのテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、大差がついた要因として、タイヤマネジメントの違いを挙げた。

「レースでの最終的なギャップは大きかったが、純粋なパフォーマンスのギャップは小さかった。通常の指標で見れば、我々のベストカーである8号車と、アルピーヌやプジョーとの差はコンマ2〜3秒程度だった」

「最大の違いはタイヤマネージメントだ。我々は(ダブルスティントの)1スティント目はそれほど速くなかったが、2スティント目で差を広げることができたんだ。我々のドライバーはトラフィックで非常に速く、アルピーヌとプジョーはラップタイムにより大きなばらつきがあった」

「そして最後のパラメーターはピットストップだ。1回のピットストップで約4秒の差をつけることができた」

 実際、ハイパーカークラスの全5台が最初のルーティーン・ピット作業を終わらせた、レース開始1時間の時点で首位の7号車と4番手のアルピーヌ36号車のギャップは22〜23秒ほど。

 乱暴な計算にはなるが、このペースで残り5時間を戦うことができれば、トラブルが起きたプジョー勢は別にしてもアルピーヌは約2分遅れ、つまり1周差でチェッカーを受けられたはずだ。

「BoP(性能調整)は純粋なパフォーマンスを管理するもので、その意味では、どのマシンもかなり接近していた」

 そうバセロンは続けた。

「予選でのギャップは、レースにおける純粋なパフォーマンスもおおよそ示している。(アルピーヌとの)2周差は予想以上だった。だが我々のドライバーはトラフィックでより安定していたし、タイヤに関しても遥かに安定していた」

「最後に、最初から想定していた通り、1ストップ少なくすることを確実に実行した。6スティントをきっちりこなして、それが功を奏した。すべてが計画通りに進み、久しぶりのフルグリーンレースになった」

 一方で、トヨタは7号車がマシンバランスに苦しみ、8号車から1分以上遅れてのチェッカーとなった。2台は微妙にセットアップが異なっており、8号車のセットアップの方が、よりコンディションに合っていたようだ。

 この週末の富士は金曜日から日曜日に向けて天気が回復傾向。FP1は今にも雨が落ちてくるのではないかというほどの曇天で実施されたが、決勝は抜けるような青空が広がり、それに伴って路面温度も週末で最も高いコンディションとなっていた。

「マシン間でこれほど大きな差がつくのは、確実に正常ではないので、少し心配している。7号車にはバランスの問題があったんだ」

「レース中はテストをしたことがあるものを使っているが、コンディションが違えば、ミスをしやすいものだ。7号車は最適なセットアップではなかったと思う。全体的には8号車の方が、よりコンディションに最適なセットアップをすることができていた。2台のギャップは、レースがテスト(フリー走行)とは全く異なるコンディションで行なわれ、テストの結果から何とか(最適なセットアップを)推定しなければならなかったからだと説明できる」

「第2スティントで差が開いたのは、そこが最もチャレンジングだったからだ。第2スティントでは、抱えているすべての問題が拡大されるんだ」

 
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