リカルド、F1レースディレクターへの過度の批判に提言「みんな一歩引いて考えよう!」
ダニエル・リカルドは物議を醸したF1アブダビGPのレース運用について、レースコントロールに「過度なプレッシャー」がかかっていることを証明していると語った。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)のタイトル争いに大きな影響を与えた、2021年F1アブダビGPでのレースコントロール。FIAは物議を醸したこの一件に関して、全面調査を行なっている。
そのため、レースディレクターのマイケル・マシの去就は不透明な状況になっており、FIAは今後レースコントロールの体制を強化するために組織構造などを再編成するとみられている。
難しい状況に置かれていたマシには同情の声もあがる中、アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、マシがレースディレクターを続けることを望むと述べながらも、レギュレーションの遵守やルールの明確化が必要だと語っていた。
またマクラーレンのダニエル・リカルドも、マシには過度のプレッシャーがかかっていたと考えている。彼は2022年の新車発表会の際に次のように語っていた。
「スポーツというのは一般的に露出が多くなる。それはある意味素晴らしいことだけど、おそらくそれを求めていない、あるいはそれに慣れていない人たちにプレッシャーを与えることにもなる」
「レースディレクターやスチュワードがこれほどメディアに取り上げられたのはいつ以来だったかと振り返ってみると、なかなか思い出せない。かなりユニークで未知の領域だった」
「こういう言い方をしていいか分からないけど、既にちょっとした波紋が広がっていたんだと思う。だからその状況がさらなるプレッシャーになったのだと思う」
「少し熱くなってしまっているから、みんな一歩引いて考えるべきだと思う。役割分担を決めて、それぞれの人に任せたりね」
アブダビGPではレース終盤、レッドブルとメルセデス双方がレース再開についてマシに無線で働きかけていた。リカルドも、そういった働きかけが現場をより混乱させたと感じている。彼は「もっと干渉を減らして、みんなにプレッシャーを与えないようにさせて、結果を見守る必要がある」と付け加えた。
またリカルドのチームメイトであるランド・ノリスは、ルールの一貫性が必要だと強調する一方で、「物事の99%は非常に良い」と述べ、ヒューマンエラーはある程度許容するべきだと語った。
「あの週末のように何かが一貫していないとき、人々はイライラしたり、不満に思ったりするものだ。僕たちは一貫性を求めている」とノリスは言う。
「僕たちドライバーがミスをすれば、人々はすぐにそれに気付くはずだ。それと同じことが(レースコントロールでも)起きているんだろう。簡単なことではないし、ミスをするのが人間だ」
「僕はマイケルを支持しているし、ここ数シーズン彼と一緒に仕事をしてきた中で、彼がやったことは素晴らしかったと思う」
「このような小さなことが大きな影響を及ぼす可能性があり、それは僕たちが望むところではない。まだ話題になり続けているし、進行中の出来事だけど、そのうち結論が出るだろう」
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