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ガスリー、ペナルティポイントが”レース出場停止”の危険水域に。メキシコ11位には「あと1周あれば」と悔しさも

アルファタウリのピエール・ガスリーはF1メキシコシティGPでペナルティポイントが加算され、出場停止の危機が迫っている。

Pierre Gasly, AlphaTauri AT03

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 エルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されたF1メキシコシティGP。決勝を11位で終えたピエール・ガスリー(アルファタウリ)だが、レース出場停止の危機が迫っている。

 ガスリーは初日を好調に終えていたものの予選では一転して苦しみ、決勝は14番手からスタート。レースではオープニングラップにポジションを下げてしまい、終始追い上げを目指す戦いになった。

 序盤にポジションを回復していくなか、ガスリーはランス・ストロール(アストンマーチン)とのバトルで、相手をコース外に押し出す形となる場面があった。

 審議の結果、スチュワードはガスリーがアドバンテージを得たと判断し、5秒のタイム加算ペナルティを決定。さらにペナルティポイントも1点加算された。

 最終的にポイント圏内まで0.6秒と悔しい11位でレースを終えたガスリー。彼はレースについては、次のように振り返った。

「14番手からのスタートが難しいのは分かっていたけど、本当に残念だ」

「今日は全力を尽くしたと思うし、後少しでトップ10フィニッシュというところまで近づいていた。もう1周あれば、ポイントを獲得できていたかもしれない」

「ポイントを獲得できずにがっかりしたことを除けば、メキシコはいつものように熱狂的な雰囲気で素晴らしかったね」

 そう語るガスリー。しかし彼は前述のペナルティによって、1レース出場停止の危機がさらに近づいてしまった。

 現行のペナルティポイントのシステムでは、累積12点で1レース出場停止の罰則が発生してしまう。ガスリーはあと2点で、その罰則が科されるスレスレに近づいているのだ。

 なお接触などでペナルティポイントが2点科されるのは珍しいことではないため、ひとつでも対象となるような行為があれば、ガスリーの出場停止は十分有り得るということだ。

 またペナルティポイントの有効期限は12ヵ月間であり、来年5月までガスリーの累積ポイントが減ることはないという点も、彼にとっては痛いところだろう。

 ガスリーは今シーズン限りでアルファタウリを離脱し、来シーズンはアルピーヌへと加入する。長年を過ごしてきたアルファタウリでのラストシーズンを“出場停止”という不名誉な罰則なしで乗り切れるのかという点でも注目を集めることになりそうだ。

 
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