ホンダPU勢、2日連続で計250周超え。田辺TD「良いデータの蓄積になった」残る1日で更に最適化目指す
F1プレシーズンテスト2日目、ホンダPUを搭載するレッドブルおよびアルファタウリは、合わせて261周を走行。順調にデータを蓄積した。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
バーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれているF1プレシーズンテスト。その2日目、ホンダのパワーユニット(PU)を搭載するレッドブル、アルファタウリは共に順調に走行を重ねた。
レッドブルは、チームに新加入したセルジオ・ペレスが公式セッション初登場。午前と午後の両セッションを担当した。午後は他のマシンがソフトなタイヤでペースを上げる中、ペレスは硬めのタイヤでロングラン中心のプログラムを進めた。
メインストレートを走行中にエンジンカウルの一部が吹き飛んでしまうトラブルにも見舞われ、赤旗の原因を作ってしまったペレスだったが、それでも117周を走行し8番手となっている。
アルファタウリは、午前のセッションを角田裕毅、午後をピエール・ガスリーが担当した。テスト初日は車体側の燃料システムトラブルにより早めに走行を切り上げていた角田だが、この日は精力的に走行。様々な種類のタイヤを試し、57周走行し11番手タイムを残した。
ガスリーはさらに周回を伸ばし、4時間で87周。日が暮れて気温が下がってからは最もソフトなC5タイヤで1分30秒413をマークし、2番手となっている。アルファタウリはこの日、ハースと並んでチームとして最多の周回数を記録している。
ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは、テスト2日目は様々なデータを蓄積することができたポジティブな1日だったと、ホンダのプレスリリースにコメントした。
「ホンダPUを搭載する2チーム、2台のマシンは大きなトラブルなく周回を重ね、レッドブル・レーシング・ホンダが117周、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダが144周と、両チーム合計で261周の走行ができたことを、ポジティブに捉えています」
「風が強い一日でしたが、昨日のような砂嵐には至りませんでした。一方、外気温・路面温度は昨日から10℃ほど下がり、異なるコンディションの中で走行することができたため、いいデータの蓄積になりました。本日は、ショートランに加え、レースをシミュレーションしたロングランも行いました。PUとしてもレースを想定したセッティングの確認を含め、多岐にわたるテスト項目を通して、機能確認とセッティングの最適化などに努めました」
コロナ禍の影響もあって、プレシーズンテストがわずか3日に限られている今シーズン。残りの1日で、開幕に向けて準備を整えたいと田辺TDは語った。
「最終日となる明日のテスト3日目は、開幕戦前に走行できる最後の機会となります。残された8時間を最大限活用し、いい形でシーズン開幕を迎えられるようにしたいと思います」
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