フェラーリが2022年の育成ドライバーを発表。ルクレール弟らが残留、アイロットは“一時的に”離脱
フェラーリ・ドライバー・アカデミーでは、マーカス・アームストロングがメンバーから完全に外れた一方で、カラム・アイロットは“ギャップイヤー”という形で一時的にメンバーから外れるようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
フェラーリは、若手ドライバー育成プログラムであるフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の2022年ラインアップを発表。2017年から所属していたマーカス・アームストロングはメンバーから外れることとなった。
21歳のアームストロングは、F4、FIA F3を順調に卒業し、2020年からFIA F2への参戦を開始したが、2年連続でランキング13位に終わるなど振るわず。2022年のレース計画は明らかになっていないが、フェラーリは彼がFDAの一員ではなくなったことを明らかにした。
また今回発表されたラインアップには、2020年のF2でランキング2位となり、2021年はアルファロメオF1のリザーブを務めたカラム・アイロットの名前もなかった。しかしフェラーリはリリースの中でアイロットについて言及。2022年はインディカーにフル参戦するアイロットは、FDAの活動範囲から外れることから十分なサポートを提供できないため、いわゆる“ギャップイヤー”(猶予期間)を迎えることになるとした。
この文面からは、アイロットが翌年以降にFDAのメンバーに復帰する可能性が示唆されていると言える。
一方、ミック・シューマッハーとロバート・シュバルツマンはアカデミーに残留し、F1関連の仕事をしていくことになる。
2021年にハースからF1デビューを果たしたシューマッハーは、2022年も同チームに残留。フェラーリのリザーブドライバーも兼務していくことになる。シュバルツマンはF2に参戦せず、フェラーリのF1テストドライバーとしての仕事に専念するため、2022年はF2に参戦するFDA生が誰もいないことになる。
また、F1チームのレギュラードライバーであるシャルル・ルクレールの弟、アーサー・ルクレールは、2021年と同じくプレマからFIA F3に参戦する。
さらに期待の若手も新加入した。FDAは16歳のイギリス人、オリバー・ベアマンと契約。彼は2021年、イタリアF4とADAC F4でダブルチャンピオンに輝き、2022年はフォーミュラ・リージョナルを経ることなくF3に昇格することになるようだ。
その他、ディノ・ベガノビッチは引き続きフォーミュラ・リージョナルに参戦、ジェームス・ウォートン、女性ドライバーのマヤ・ウィーグ、新加入のラファエル・カマラがF4を戦う。そしてウィーグに続くふたり目の女性ドライバーとなるラウラ・カンプス・トラスも新加入。主にカートを主戦場とするようだ。
1月11日に始動した2022年のFDA。フェラーリF1チームのマッティア・ビノット代表は次のようにコメントした。
「FDAの役割は、単に若手ドライバーから最高のものを引き出し、F1に参戦できるように導くだけではなく、スクーデリア・フェラーリを象徴する価値を最大限発揮できる人材を育成することだ」
「今年は7人の男子と2人の女子が、F1という最終目標に向かって努力していく」
「2022年シーズンは、F1のグリッドの20%以上が現在、もしくは過去のFDA生ということになる。我々の夢は、フェラーリでの4年目のシーズンを迎えようとしているシャルル・ルクレールのような人材を生み出すことだ」
「彼らひとりひとりの幸運を祈っている。彼らは意欲を持って、笑顔で取り組んでくれることだろう。なぜなら、レーシングドライバーは世界で最高の仕事のひとつなのだから」
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