フェラーリ新代表バスール、前任者ビノットの「引き継ぎサポートに感謝」かつての名手トッドからも助言得る
フェラーリのチーム代表に就任したフレデリック・バスールは、前任者マッティア・ビノットによる引き継ぎサポートに感謝している。
2022年シーズンまでスクーデリア・フェラーリを率いたマッティア・ビノットは、フェラーリのジョン・エルカーン会長とベネデット・ビーニャCEOから必要なサポートが得られていないことを理由に辞任。その後任として昨年までアルファロメオ/ザウバーでチーム代表兼CEOを務めたフレデリック・バスールが指名された。
ビノットは当時、上昇気流に乗っているチームを離れるという選択について”後悔”していたものの、後任にチームを丸投げすることはなかったようだ。バスールの正式就任は1月9日だったものの、ビノットは2022年の年末までイタリア・マラネロでの仕事を継続しており、その間に引き継ぎが行なわれたようだ。
ビノットの後を継ぐことについてメディアの取材に答えたバスールは、移籍がスムーズに行なわれたこと、そしてビノットから多くのサポートを受けていたことを明かした。
「プロセスは非常に明確だった」とバスールは言う。
「アブダビGPの週末にいくつか噂が流れたが、それ以前に話し合ったことはなかった。アブダビGPの翌週に初めて話し合いを行なったが、プロセスとしてはとても迅速だった」
「それからマッティアに電話をして、引き継ぎの時にマッティアにもあった。そして一対一で話し合いをした」
「マッティアが私を待つために残ってくれて、一緒に話し合おうという動きがあったのはありがたかった」
Jean Todt addresses the audience from the stage
Photo by: Motorsport Images
ビノットはフェラーリを率いるという挑戦に向けて、ビノットだけでなくかつてチームを率いたジャン・トッドからもじっくりと話を聞いてアドバイスをもらう予定であることを明かした。
トッドは2000年代初頭、ミハエル・シューマッハーと共にフェラーリの黄金期を築いた人物。代表辞任後は、FIAの会長を務めていた。
「もちろん、ジャンと何回か話したことはある。彼はF1界と密接な関係にあるからね」とバスールは言う。
「2週間前にはWhatsupで(メッセージの)やり取りをしたし、近いうちに彼とは会うつもりだ。助言は全てウェルカムだけど、1994〜1995年と2022年の状況を比較するのはかなり難しいことだとも思う」
また、2021年末をもってトッドがFIAの会長職を離れたことで、彼がコンサルタントとしてフェラーリに戻ってくる可能性が指摘されていた。
ただバスールは、トッドとチームとは深い関係があるものの、そうした計画は全く検討しておらず、彼とトッドの関係は純粋に個人的なモノだと言う。
「ジャンとは20年以上の付き合いだ」とバスールは言う。
「彼は私のプロ生活において、決して遠い存在ではなかった」
「彼と話をすることは理にかなっていると思う。でも、コンサルタントになるということではない。ジャンは親しい関係ではあるが、それ以外の何ものでもない」
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