ボッタス、代役ラッセルとの”対決”は考えず「負けたらマズイとは思っているけど……」
バルテリ・ボッタスは、F1サクヒールGPでメルセデスのマシンに乗ることになったジョージ・ラッセルに負けるようなことがあってはならないと語った。
写真:: FIA Pool
F1第15戦バーレーンGPでは、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝したが、一夜明けて新型コロナウイルスに感染していることが判明。メルセデスはバルテリ・ボッタスとジョージ・ラッセルのコンビで、第16戦サクヒールGPに臨むことになった。
メルセデスの育成ドライバーであるラッセルは、2019年にウイリアムズからF1デビュー。パフォーマンスに苦しむチームで奮闘し、光る走りを見せながらもまだポイントを獲得できていない。ウイリアムズの厚意により、メルセデスのマシンに乗ることが許可されたラッセルにとって、今週末のサクヒールGPは大チャンスだと言える。
もし今週末、新しいチームメイトに勝てなかった場合の、今後の展望について訊かれたボッタスは「考えたこともないし、パフォーマンスの面でジョージに何が期待できるか、予想は難しい」と答えた。
「彼はチームのことをよく知っている。でもクルマは彼がテストしてきたクルマとも違うし、新しいこともたくさんあるからね……その質問になんて答えていいか分からない」
「そういう意味では考えたことがない。もし答えなければいけないとしたら、もし僕が普通のレースをして、彼が正々堂々と僕に勝ってしまったとしたら、それは僕にとってあまり良いことではないと思う」
「だから言うまでもなく、僕はそれを避けようとしている」
「でも僕はそういうことを考えない人間なんだ。それをモチベーションに変えて、ポジティブに考える。それが今週末の僕の心構えだよ」
ボッタスはすでに2021年のメルセデス残留が発表されているが、2022年以降の去就は未定。この機会が、2022年のシートを争うボッタスとラッセルの”対決”になるのではないかとの指摘にも、ボッタスは異議を唱えた。
「あなた方メディアが憶測でドラマや対決なんかを作るのが好きなのは知っているよ。しかしジョージがそんなふうに考えているとは思えないし、少なくとも僕はそうは思わない」
「ジョージにとっては、多くのことを学び、チームで何ができるかを示す絶好の機会だと思う。そして僕としては、もちろんレーシングドライバーとして、常にチームメイトの前に立ちたいと思っている」
「そして、シーズン終盤のレースではやるべきことがある。残りのレースで勝つことが自分のモチベーションになっているんだ」
「それが僕にとっての唯一の目標であり、来年のために学べることを最大限に生かして、来年のスタートに役立つようなポジティブな形でシーズンを終えようとしているんだ」
「来年の契約もあるし、来年の自分の目標も明確だし、チームの目標もある。僕の側からのプレッシャーはないよ」
同じ話題について、ラッセルは次のように語った。
「1回のレースでドライバーの能力が決まるわけではないし、12カ月以上先のことを決めることもできない」
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