ボッタスの予選Q3連続進出記録は”103”で途絶える。「リヤウイングの変更が裏目に出たかも」
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はF1第3戦オーストラリアGP予選で12番手。2017年から続いていた連続Q3進出記録が103回で途絶えることになった。
写真:: Carl Bingham / Motorsport Images
F1第3戦オーストラリアGPの予選で12番手となったバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)。これで彼の予選Q3連続進出記録が103回で途絶えた。
メルセデスに加入した2017年の開幕戦オーストラリアGPから、常に予選Q3に進出し安定したパフォーマンスを見せてきたボッタス。今季はアルファロメオに移籍したが、チームが大きく躍進したことで開幕戦バーレーンGPでは予選6番手。第2戦サウジアラビアGPでも予選8番手となり、記録を伸ばしていた。
しかし、オーストラリアGPでは12番手となりQ3に進出できず。5年以上続いた記録が、ここで途絶えることになった。
ボッタスの記録は、予選が現在のノックアウト形式になってからは最長記録となっているが、予選トップ10入りの連続記録という面では、アラン・プロスト、アイルトン・セナというレジェンドがさらに長い記録を持っている。
セナは137回連続で予選トップ10という大記録を持っており、それに次ぐのがプロストの109回。ボッタスはプロストの記録を射程圏内に捉えていたのだ。
予選後にボッタスは「そうだね、常にQ3に進出するというのを目標にすべきだ」と語った。
「(今回の結果は)ある意味で残念だけど、自分たちのクルマの位置を考えると、それ(目標)は良いことだ。これで僕の記録は103回で終わったから、今夜はそれをお祝いできるかもしれないね」
「モントリオール(第9戦カナダGP)で予選トップ10に入って、プロストの記録を抜きたかったけど、でも大丈夫だよ」
開幕2レースでは好パフォーマンスを発揮してきたアルファロメオだが、ボッタスは今回あまりペースが良くなかったと認めた。FIAがDRSゾーンを4ヵ所から3ヵ所に減らしたことを踏まえ、リヤウイングを小さいモノに変更したことが一因になっていると彼は考えているようだ。
予選の内容について尋ねると、ボッタスは「Q2では良いラップが2回あった」とmotorsport.comに答えた。
「1本目と2本目の走行はOKだったけど、ただ速さが足りなかった。コンマ数秒失っていたかな」
「それは少し驚きだった。僕たちはQ3に進出できるはずだと僕は考えていたからね。今考えられる唯一の理由は、DRSゾーンが変更されたから、僕たちはマシンのリヤウイングを小さくすることにしたんだ」
「特にレースではその方が良いんだけど、予選ではその代償が大きかったかもしれない。FP3でのラップタイムと僕たちのポジションを考えると、問題なかったはずなんだ」
ボッタスは、現在の中団争いが非常にタイトであることに同意し、どんなミスも代償を払うことになると語った。
「中団はとても接近しているから、セットアップやドライビングで何かミスをすれば、すぐにその代償を払うことになる。でも、明日は間違いなくいい戦いになるだろうね」
「確実にチャンスを掴まなくてはいけない。きっとチャンスはあるだろうし、色々なことが起こると思う。だから願わくば、クリーンなレースをしてポイントを獲得したいね」
なお、ボッタスはFP3と予選の間に、ギヤボックスを交換している。以前まではレース用のギヤボックスは6レース連続で使用する必要があったが、今季からはパワーユニットと同じくギヤボックスのコンポーネントは使用基数が制限される形となっている。年間を通じてギヤボックス・ケーシングとカセットは3基、ドライブライン、ギヤチェンジコンポーネント、補助コンポーネントは4基使用できるため、ボッタスは今回の変更でペナルティを受けることはない。
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