2007年の奇跡再び? フェラーリにもF1タイトル獲得のチャンスありとF1ドメニカリCEO
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、1ポイント差でキミ・ライコネンがタイトルを獲得した2007年を引き合いに出し、苦境に立たされるフェラーリの今季のタイトル争いでは「ありえないなんてことはありえない」と語った。
写真:: Sutton Images
シーズン後半戦初戦となるベルギーGPを迎えた2022年のF1。レッドブルのマックス・フェルスタッペンがここまで13レース中8勝を挙げてドライバーズランキングで首位に立ち、ラインキング2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対して80ポイント差と大きなリードを築いている。
しかしF1のステファノ・ドメニカリCEOは、キミ・ライコネンが1ポイント差で逆転チャンピオンに輝いた2007年を例に挙げ、フェラーリのそれ以来のドライバーズタイトル獲得も「ありえないなんてことはありえない」と語った。
ルクレールはシーズン前半戦、スペインGPとアゼルバイジャンGPで首位走行中にPUトラブル、フランスGPではスピンによりリタイア。イギリスGPとモナコGPでは、チームの戦略ミスにより優勝を逃した。
昨シーズンは、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)と毎レースのように接近戦を繰り広げ、最終戦アブダビGPを同ポイントで迎えるという展開。今季のタイトル争いとは全く異なるストーリーとなっていた。そして最終的な結末は、大いに議論を呼ぶものとなった。
しかしドメニカリは、タイトルをかけて再びふたりのドライバーが「最終戦の最終ラップで対峙する」ことは、F1にとってはビジネス的な観点からも「素晴らしいこと」だと語る。
ドメニカリは、現在開いてしまった80ポイントという大きな差は、ルクレールとフェラーリにとっては「大きなモノ」だと認めた一方で、17ポイント差を乗り越え、当時マクラーレンのハミルトンとフェルナンド・アロンソを抑えてタイトルを獲得した2007年のライコネンを引き合いに出し、フェラーリとルクレールがここから挽回を見せる可能性もあると語る。
Charles Leclerc, Ferrari F1-75
Photo by: Ferrari
「私のこれまでの経験から、ありえないなんてことはありえない」
ライコネンがタイトル獲得時に、フェラーリでスポーティングディレクターを務めていたドメニカリはそう語った。
「2007年、残り2レースで17ポイント差あったのに、ブラジルでキミがチャンピオンになれたのを覚えているからね。誰もそんなことは想像していなかった」
「大きな差であることは分かっているけど、フェラーリがレッドブルとの戦いに再び戻ってこないはずがない」
「レッドブルはとても強いチームだし、メルセデスも伸びていくだろう。しかし私の立場から言えることは、最後の瞬間まで絶対に諦めるべきではないということだ」
ドメニカリは、シーズン後半戦は「たくさんのサプライズがある」として、チケットを買ってくれたファンを喜ばせたいとの考えを語った。
「ミスや信頼性、天候も、誰にも分からない。ただひとつ重要なのは、(フェラーリは)集中し続けなければならないということだ」
そうドメニカリは続ける。
「ベルギーから最終戦まで、全てのグランプリが完売となっており、多くの人が既にチケットを手にしていることになる。ベルギーは連日12万人以上の観客が集まることになり、ザントフールトもそうだろう。モンツァは25万枚以上売れた。シンガポールも完売だ」
「ちゃんとすでに予約されているモノだ。だから素晴らしいレース、素晴らしいシーズン後半戦にしたい」
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