トロフィー授与ロボットはやりすぎ? ハミルトン「みんな検査受けてるのに」
シュタイアーマルクGPを制したメルセデスのルイス・ハミルトンは、自走式ロボットがトロフィーを授与する新しい様式の表彰式について、「奇妙」であり「ちょっとやりすぎ」だと語った。
写真:: FIA Pool
先週レッドブルリンクで開幕し、同サーキットでの2連戦を終えた2020年シーズンのF1。新型コロナウイルスの影響で開幕時期が大きく遅れたわけだが、感染拡大が完全に収まったわけではない状況で開幕させるにあたって、様々な”新しい様式”を取り入れ、感染拡大を防止する策が採られた。
表彰式もそのひとつ。昨年まではグランプリ開催国のVIPをプレゼンターに起用し、ドライバーにトロフィーを授与していたが、これは今季は廃止。異なる形が採られることになった。
そんな中、第2戦シュタイアーマルクGPで採用されたのは、トロフィー授与にロボットを起用するという方法。四角い自走式のロボットの上にトロフィーを置き、3人のドライバーと優勝コンストラクターの代表に、トロフィーを”手渡し”た。
この方式は土曜日に行なわれたFIA F2のレース1で初めて試されたものだ。
第2戦で今季初めて表彰台に登壇したハミルトンは、無観客で昨年と比較して静かな雰囲気の表彰式は、非常に厳しいモノだったと語った。
「奇妙に思った」
ハミルトンはそう語った。
「それは間違いなく、奇妙なモノのように思えた。誰かが手渡してくれたら、僕はその方が良かっただろう。正直なところ、それは本当に、本当に奇妙な時間だった」
「ワークゾーンにいる時には、全てが普通通りに見える。そして、こういうコースでは、グランドスタンドのファンとの間に、かなり距離があるから、それが見えづらいんだ。特にインフィールドセクションではね」
「マシンから降りた時、いつもの雰囲気はなかった。そのことは、本当に厳しいモノだった。ファンがいることを恋しく思う。ファンがいることで、大きな違いが生まれるんだ。僕は本当に、その瞬間が恋しい」
「その雰囲気は、僕を応援してくれる人、そしてそうではない人とも一緒に共有するモノだ。でも今日、僕らはそれを手にできていない」
なおトロフィー授与をロボットが担当したことについて、ハミルトンは次のように評価した。
「トロフィーと共に箱が届いたのは、奇妙に感じられた。僕の見解では、間違いなく少しやりすぎだと思う。ここにいる全ての人が検査を受けており、手袋など様々な個人防護具をつけているんだからね」
対照的にチームメイトのバルテリ・ボッタスは、新しいシステムに対してそれほど気にしていないようだ。
「とても良いと思うよ。すでにF2でそれを見ていたし。ドライバーがロボットから、直接トロフィーを受け取らなければいけないのは、みんな知っているだろう。普通の表彰式だよ。ただ、トロフィーが手に届くというだけなんだから。とても良いと思うよ」
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