F1、スプリントレースを決勝から独立化することを検討。ドライバーの懸念解消でよりエキサイティングに
F1はスプリントレースをよりエキサイティングなものにするため、決勝レースから独立したイベントにするというアイデアを再び検討している。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
3度のスプリントレースが実施された2022年シーズンのF1。その最後の開催となったF1サンパウロGPでは、スプリントレースの”立ち位置”に関するトピックが取り沙汰された。
特にレッドブルのマックス・フェルスタッペンは、以前からスプリントに否定的な意見を持っている。スプリントは決勝レースのスターティンググリッドが下がることを恐れて、ドライバーがあまりリスクを負わないようにすることが問題だと、フェルスタッペンは主張している。
「正直なところ、それ(スプリント)の大ファンではないんだ」と、彼は語った。
「僕にとって、それは本当の意味でのレースではない。だってメインレースに参加すれば、もっと多くのポイントを手にできることが分かっているからね。だから、少しリスクを冒すだけだ」
「スタートするタイミングが増えるのは、確かにエキサイティングかもしれない。でも、ポジションを上げるのは、ほんの一部のドライバーだけだ。結局はスティントを通じて劣化のないタイヤを付けるから、あまり色々なことは起きないんだ」
F1は、2023年にスプリントレースを計6戦で実施することを決定。暫定的ながらも、F1委員会の会合でその開催地がF1チーム側に告げられた。その会合ではスプリントを完全に独立したものにするというアイデアについても議論が行なわれていた。
つまり、スプリントの結果は決勝レースのグリッドを左右しない独立したレースとなり、ドライバーがスプリントで攻めるリスクが少なくなることになる。
ハースのケビン・マグヌッセンは、ドライバーがプッシュしやすくなるという意味で良いことだと述べた。
「日曜日のポジションを決めることになるから、スプリントでリスクを背負いたくないという、良いポイントをマックスは指摘している」
「だから、スプリントとスプリント以外を分離するのがいい調整だと思うんだ」
F1のマネージングディレクターであるロス・ブラウンは、初めてスプリントレースが実施された昨年のイギリスGPの段階で、すでにドライバーたちがスプリントの独立化を要求しており、それを実現することに前向きだとコメントしていた。
「もう一歩踏み込んで独立型にするかどうか、それがおそらく重要な問題だろう」とブラウンは当時のインタビューで語っている。
「ポイント数やスターティンググリッドをどうするかも検討しなければならないだろう。だが金曜日の予選だけで決めていいのだろうか」
「ご存知のように、ペレス(セルジオ・ペレス/レッドブル)はシルバーストンで(スプリントで)リタイアし、日曜日のレースは明らかに大きくダメージを受けた。だから、土曜と日曜の両方について、金曜日にスタート順を決めるべきだろうか?」
フェルスタッペンは、スプリントをより良いものにするための方法について話し合うことに前向きであることを明らかにした。
「もちろん、来年は6戦になることはわかっているんだ」
「もっとエキサイティングにするために、違う形にすることを望むなら、話し合うことができる。どうなるか見てみよう」
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