ベルギーGPから施行予定のエンジンモード規制……FIAは取り締まりに自信
FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、FIAが複数のエンジンモードの使用を取り締まることができると自信を持っている。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
FIAは先日、各F1チームに書簡を送り、第7戦ベルギーGPから予選と決勝で同じエンジンモードを使用するよう制限を設けると通達した。その詳細な内容はベルギーGP前に発行される新たな技術指令で明らかになる予定だ。
これらの制限は実質的に、チームが予選の際に特別なエンジンモードを駆使してパフォーマンスを向上させることを防ぐためのものだが、エンジンモードを変えて出力を落とし、PUの消耗を抑えるようなことも難しくなるはずだ。
書簡では、今回の変更はFIAが各チームのPUの使用状況を監視しやすくするためのものだと明らかにされた。曰く「使用されているモードの複雑さから、レギュレーションが遵守されているかをFIAが確認するのは非常に困難だった」ということだ。
またこの書簡では、F1スポーティングレギュレーションの第27.1条である「ドライバーは単独で助けを借りずに運転しなければいけない」という項目が引用されている。現在のエンジンモードの変更は、このレギュレーションに抵触している可能性がある、と指摘されているのだ。
FIAのF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、メルセデス、フェラーリ、ルノー、そしてホンダという4つのPUメーカーが莫大なリソースを持っているにも関わらず、FIAはエンジンモードの取り締まりを成功させられると考えている。
「我々は非常に自信がある。そうでなければ、その方向には進まなかっただろう」とマシは言う。
「特に技術チームが膨大な量の仕事をしてきたことを知っているし、4つのPUメーカーとも相談して、彼らの意見も取り入れてきた」
「チャーリー・ホワイティング(前F1レースディレクター)が生前よく言っていたように、我々の技術チームは10人だが、それぞれのメーカーには数千人規模の人間がいる……しかし、我々は自信がある。そうでないと、これを推し進めることはなかっただろう」
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