名実ともに最高のドライバーへ……ハミルトン、史上最多表彰台獲得記録更新「光栄だ」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、先日のスペインGPを優勝したことで、ミハエル・シューマッハーを上回り史上最高の表彰台獲得数を記録したことになった。これについてハミルトンは「恐縮だが光栄」に感じているという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、日曜日にカタルニア・サーキットで行なわれたF1スペインGPで勝利を収めた。これで今季のドライバーズランキングのリードを37ポイントに広げた。
この勝利が持つ意味はそれだけではなかった。通算の勝利数はこれで88勝目。ミハエル・シューマッハーの持つ史上最多記録”91勝”まであと3つと迫った。さらに通算の表彰台獲得数はこれで156回目となり、やはりシューマッハーが持っていた155という記録を上回り、史上最多表彰台獲得記録を更新することになった。
シューマッハーは、2002年のイギリスGPで、それまでの表彰台獲得数最多記録を保持していたアラン・プロストを抜き、記録保持者となっていた。しかしこの日、ついにその座から降ろされることとなった。
シューマッハーの表彰台獲得記録を破ったことについて尋ねられたハミルトンは、「とても奇妙なこと」だと語った。
「ここにいる僕ら全員のドライバーは、マイケル(シューマッハー)を見て育ち、いつかはここにいることを夢見てきた」
「今起きていることは、僕が子供の頃に夢見ていたことをはるかに超えている。僕は毎日与えられるチャンスに、信じられないほどの感謝をしている」
「マイケルは素晴らしいアスリートであり、ドライバーだったと思う」
「だから僕はいつも、彼のようなドライバー、そしてアイルトン(セナ)や(ファン-マヌエル)ファンジオらと同じように語ってもらい、本当に謙虚に、そして光栄に感じている」
「素晴らしいことだ。そして、ハミルトン家としても、誇りに思っている」
2007年にF1デビューを果たしたハミルトンは、これまで256レースにスタート。表彰台獲得率は60%以上となっている。一方でシューマッハーの表彰台獲得率は50.32%であり、最後の表彰台はバレンシアで行なわれた2012年のヨーロッパGPである。
複数のグランプリに出走したドライバーに限れば、ハミルトンのみがルイジ・ファジオーリやファンジオに太刀打ちできる存在だと言えるだろう。
ファジオーリは1950〜1951年に7回のグランプリに出走。うち6戦でトップ3フィニッシュを果たしており、表彰台獲得記録は驚異の85%となっている。ファンジオは52レース中35レースで表彰台を獲得(67.31%)している。
前述の通りハミルトンは、シューマッハーの最多優勝記録にも迫っている。次のベルギーGPから4連勝すれば、彼は9月に予定されているロシアGPでシューマッハーの記録を超えることになる。
また昨年6度目のドライバーズタイトルを獲得したハミルトンは今季、やはりシューマッハーが持っている史上最多のタイトル獲得記録”7”に並ぶことに挑んでいる。
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