レッドブル、HRCの協力で前戦の信頼性トラブルを解決。原因はポーパシングにあらず
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1オーストラリアGPでマックス・フェルスタッペンがリタイアする原因となった燃料パイプの問題はHRCの手によって解決されたと考えている。
写真:: Andy Hone / Motorsport Images
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1第3戦オーストラリアGPでマックス・フェルスタッペンのマシンに発生した燃料系のトラブルは、HRC(ホンダ・レーシング)の協力により解決されたと考えている。
オーストラリアGPの決勝レースでは、フェルスタッペンは首位シャルル・ルクレールの後方2番手を走行していたが、レース39周目にマシンがストップ。開幕戦バーレンGPでフェルスタッペンとセルジオ・ペレスの両方に発生した燃料タンクのトラブルとは別件であり、燃料システムに関連するモノだとレース後にホーナーは説明していた。
オーストラリアGPでフェルスタッペンのマシンに搭載されていたパワーユニット(PU)は炎に包まれており、このPUが再使用可能かを判断する必要があった。
しかし、イギリス・ミルトンキーンズのレッドブル・パワートレインズの社屋は現在建設中であり、元ホンダF1のイギリス拠点HRD-UKには精密検査を行なえるだけの設備がないため、当該PUは日本の本田技術研究所のHRD Sakuraへと送られた。
問題となった燃料系は本来シャシーに属するモノだが、HRD SakuraでのPUの精密検査とともに、今回のトラブルシューティングも行なわれたようだ。
「日本にいるHRCの仲間と協力し、彼らは原因を発見し、解決してくれた」
そうホーナーはSky F1に対して語った。
「イモラに向けて対策はできたと信じている。何万キロも走行して問題がなかったパーツに、オーストラリアの最悪なタイミングで問題が起こるというのは、とても残念だった」
motorsport.comがこのトラブルはポーパシングによる振動に関連したモノかと尋ねるとホーナーは次のように答えた。
「いや、そうではないと思う。追加調査によって、別の問題であることが分かった。燃料パイプの部品に問題があったのだ。HRCのスタッフが綿密な調査を行ない、解決策を講じてくれたのだ」
Max Verstappen, Red Bull Racing
Photo by: Red Bull Content Pool
レッドブルは開幕3戦で完走率は50%……この先のチャンピオンシップを鑑みても、第4戦エミリア・ロマーニャGPは「絶対に落とせないレース」となる。ホーナーもその点を強調している。
「我々にとって重要な週末になる」とホーナーは言う。
「(スプリントフォーマットにより)今回はより多くのポイントを獲得できるのだから、それを活かすためにも確実に完走したい。フェラーリとの差をまた広げる訳にはいかない。まずは(差を)広げることよりも、縮めることから始めないとね」
ペレスは、レッドブルとHRCがマシンの信頼性トラブルの原因を理解し、それに対処できたことが励みになると語った。
「第一に希望を与えてくれるのは、僕らが抱えていた全ての問題、全ての信頼性トラブルについて理解し、解決できたことだ」とペレスは言う。
「これから先は、もう“サプライズ”がないと良いね。予想だにしないこともまだ起こるかもしれないけど、僕らは解決できたと感じている」
「毎レースで獲得できるポイントを確実に集めることが、僕らチームにとっても重要なことだ。これまではとても厳しかったからね」
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