F1ラスベガスGPは永遠に? 行政が”まずは”10年の開催目指し、道路閉鎖を承認
ラスベガスの関係者は、F1開催のために今後10年間ストリップ地区を閉鎖する計画を承認。”生涯のパートナーシップ”を視野に入れている。
F1は2023年からラスベガスGPを開催する予定だが、ラスベガスは今後10年間に渡り、レースを開催する準備を整えている。
F1は昨年3月に、ラスベガスの象徴的な大通りであるストリップを含む、街の中心部をコースにしてF1グランプリを開催することを明らかにした。F1ブームに沸くアメリカにおけるゴールデンタイムである土曜日の夜にレースを行ない、多くの視聴者を獲得する計画だ。
ラスベガスでのレースは現状2023年から25年までの3年契約が結ばれているが、F1はこの発表でより長期的なコミットメントを期待していた。
2月7日、ラスベガスがあるネバダ州クラーク郡の委員会は、グランプリを今後10年間に渡り開催し、この地域に10億ドル以上の経済効果をもたらすとする決議を採択した。
その一環として、委員会はクラーク郡が所有する道路(ハーモン・アベニュー、ラスベガス・ブルーバード、コバルレーン、サンズ・アベニュー)を含む、ラスベガスの公有地と私有地を閉鎖し、サーキットとして使用できるよう要請した。
投票に先立ち、クラーク郡のコミッショナーであるジェームズ・ギブソン氏は次のように述べた。
「我々はF1と3年間の契約を結んでいるが、生涯にわたってのパートナーシップを期待している」
「これは少なくとも10年間の開催を可能とする道を開くものだ。そしてその先は、我々の後を継ぐ人たちが我々のしてきたことに価値を見出し、永遠に続けてくれることだろう」
この提案は全会一致で可決され、2032年まで毎年、グランプリ開催に必要な閉鎖の許可が出された。
また、この決議によりラスベガスGPが今後シーズン終盤の開催を維持する計画であることも明らかとなった。イベントの設営は2023年から2032年の11月の感謝祭前の週の水曜日から日曜日までの5日間、1日に数時間行なわれると予想されているのだ。
ラスベガス・グランプリのプロジェクトマネージャーであるテリー・ミラーは、委員会の投票を前に11月にグランプリを実施する計画は”予定通り”であると述べた。
「これは労働力や業者の都合においても、ラスベガスやクラーク郡での新しいチャンスに興奮するすべての人にとっても、地域全体のチャンスだ」
「我々は自分たちがしていることをとても誇りに思っている。これは明らかに(サーキット)建設のための労働力を提供するものだが、イベント自体の運営にもつながる。もし決議が可決されれば、それは何年にも渡るものとなるだろう」
「ラスベガスGPが我々のコミュニティにもたらす影響は非常に大きい」
F1は昨年春、ラスベガス中心部にある15ヘクタールの敷地を2億4000万ドル(約315億円)で購入。ここにピットとパドックを形成する建物の建設が進められている。
2023年のラスベガスGPは11月18日に開催され、その8日後にはアブダビでシーズン最終戦が行なわれることになっている。
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