レッドブルのペレス、セーフティカー出動時のサインツJr.へのブロックは「全てフェアに行なった」

　レッドブルのセルジオ・ペレスは、F1サウジアラビアGPでのセーフティカー出動時のカルロス・サインツJr.（フェラーリ）へ行なったブロックは、フェアだったと語っている。

　ペレスは、F1サウジアラビアGPの決勝レースをポールポジションからスタートし、リードを保っていた。しかし、彼が上位陣で最初にピットインしたその周にセーフティカーが出動したことで、ペレスを追うライバルたちは最小限のタイムロスでピットストップを行なった。

　フェラーリのシャルル・ルクレールとペレスのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンに先行を許し、アウトラップを終えターン1に差し掛かったペレスの横にはピットアウトしてくるサインツJr.が並んだ。

　ペレスはピット出口でサインツJr.に対して厳しいディフェンスを見せ、3番手を守った。しかし、セーフティカーライン2で先行していたサインツJr.を抜いたとして、ペレスは再スタート後に3番手を明け渡すよう指示された。

「見ての通り、僕は彼をブロックしようとしていた」

　サインツJr.に仕掛けたことについて、ペレスはmotorsport.comにそう答えた。

「セーフティカーラインを越えていいという点では、許されていることだ。僕は全てフェアに行なわれたことだと思っている」

「チームから（順位を）戻せと伝えられたから、セーフティカーがピットに戻った後にすぐに返したよ。チームの方がもっと多くの情報を持っているし、マシンに乗っているとセーフティカーラインがどこにあるのか正確にはわからないんだ。だから、その点では正しい判断だったと思う」

　またペレスは、セーフティカーが彼のレースを台無しにしたことに気づいた時は「苦痛」だったと語った。

「運が悪かったし、タイミングが悪かった。レースをしっかりコントロールできていたと感じていたのに、ラティフィ（ニコラス・ラティフィ／ウイリアムズ）のアクシデントが起きてしまった。それが僕を苦しめたし、僕にとってはレースの悪い局面で起きてしまった」

「ドライバーとしては、できることは何もない。アンダーカットに対しての余裕は十分にあった。残念だけど、あるべき姿にはならなかった」

Carlos Sainz Jr., Ferrari F1-75, Sergio Perez, Red Bull Racing RB18

Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images

「マシンの中で苦痛を感じていたけど、それがレースというモノだ。特にこういうレースでは、こういうことが起こりうるということは分かっていたはずだ。だからちょっと不運だったね」

　ペレスは、ピットストップのタイミング以外では、サウジアラビアGPはレッドブル移籍以来最も完璧に近いレースだったと言う。

「週末を通して、全て完璧にこなせたと思う」

「（リスタート後の）カルロスの後ろでは、第1スティントほどマシンが良くなかったと思う。ハードタイヤに変えるためにいくつか設定を変えたんだけど、おそらくそれが少し良くなかったのかもしれない」

「最後は彼に追いつくことができた。でも残念なことに黄旗が出て、彼に引き離されることになった」

「僕らはこれらかもプッシュし続ける必要がある。開幕戦は残念な結果になってしまったけど、（サウジアラビアGPでは）このような結果が得られてマックスやチームにとっても嬉しく思っているよ」

「正直なところ、僕らはやれると思っている。だから後は努力を続けて、今日から何が改善できるかを考えるだけだ。次の週末にはもっと良くなっているといいね」