ペレス、4基目PU投入でオランダGPは最後尾スタート? 予選16番手に“失うもの”少ないと判断か
レッドブル・ホンダは、F1オランダGPでセルジオ・ペレスのパワーユニットを交換する予定だと見られている。その場合ペレスは決勝を最後尾からスタートすることになる。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1第13戦オランダGPの予選で16番手となったレッドブルのセルジオ・ペレス。彼は決勝に向けて今シーズン4基目のパワーユニット(PU)導入を予定しており、グリッド降格ペナルティを受けることになりそうだ。
F1は2021年シーズン、年間で3基のパワーユニットを使用できる(コントロールエレクトロニクスとエナジーストアを除く)。そしてペレスはこれまでにその3基を使用済みだ。
しかしペレス使用のパワーユニットの2基目が、ハンガリーGP決勝で発生したクラッシュによって破損。再使用が不可能な状態となってしまった。
まだ後半戦のレースが数多く残る中、2基のPUで戦い抜くことは厳しいと見られており、4基目のPU投入は不回避だと考えられてきた。
ただ上限を超えるPUのコンポーネント交換にはグリッド降格ペナルティが発生してしまう。今回、ペレスは予選Q1で敗退し16番手と後方グリッドになったことから、ペナルティを受け入れてPUを載せ替えてもある意味ダメージは小さいと言える。
予選後、PU載せ替えの可能性について訊かれたペレスは「僕らはその件について考えている。すべての可能性を考慮しているんだ」と答えていた。
チーム、そしてFIAからの正式な発表はまだない。しかし情報筋によるとレッドブルは4基目のPU投入によって“失うものは少なく、得る物のほうが大きい”と判断しているようだ。
なおチームはさらなるペナルティを受けることなく、ギヤボックスを交換することも可能だ。またピットレーンスタートとなってしまうが、マシンのセットアップを変更し、レースに向けた競争力を高めることも選択肢としては考えられる。
ただザントフールト・サーキットはオーバーテイクが難しいコースであるため、できるだけグリッドを維持し、スタートでポジションを上げることが、より良い選択だと見られている。
決勝レースに向けた予想をペレスに尋ねると、彼はこう答えた。
「誰もが予測不能なレースに直面していると思う。いろんな事が起こる可能性がある。レースで何が起こるか次第だね」
「このサーキットはドライバーに多くの要求を突きつけてくるのは確かだ。だから明日は何でも起こり得る。オーバーテイクは難しいだろうし、ついて行くのも大変だろうが、できるだけ良いレースにするしかないね」
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