レッドブル、珍しくピット作業遅れ発生。その原因はフェルスタッペンの勘違い?
レッドブルはF1スペインGPでマックス・フェルスタッペンのピット作業に遅れが発生した理由が、フェルスタッペンが予定外のタイミングで自発的にピットへ入ったことが理由だと明かした。
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B, leaves his pit box after a stop
Glenn Dunbar / Motorsport Images
レッドブルはF1第4戦スペインGPでマックス・フェルスタッペンのピットストップ作業に遅れが発生した理由を説明。ドライバーが自発的に予定外のタイミングで戻ってきたことがその原因だったという。
好スタートでホールショットを奪ったフェルスタッペンは、2番手のハミルトンに対して24周目に先手を打ってピットインを選択。しかしその際に交換用タイヤの準備が整っておらず、作業がもたつき、静止時間が4.2秒もかかってしまった。
結果的にハミルトンはフェルスタッペンよりも4周遅くピットイン。その間にフェルスタッペンは新しいタイヤで差を縮めることができたため、作業のもたつきがレースの大勢に影響を与える事はなかった。
レッドブルといえばF1の全10チーム内でも、随一のピット作業速度を誇るチーム。静止時間2秒以下でタイヤ交換を済ませてしまうことも多い。クリスチャン・ホーナー代表は今回珍しく遅れてしまった理由について、フェルスタッペンが予定よりも早くピットに入ってきてしまったことが原因だったと説明する。
「彼が自発的にピットに入ってきた」と、ホーナー代表。
「我々は彼が来ることを予定していなかった。それがピットの準備が出来ていなかった理由だ。結果としてピットストップが1秒長くかかってしまった」
「にもかかわらずこれほど早くコースへ戻れたのは、スタッフが素晴らしい仕事をしてくれたおかげだと思う。我々はロスを最小限に抑え、トラックポジションも維持することができた。とても上手く切り抜けることができたんだ」
またレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコによると、フェルスタッペンはエンジニアからのメッセージを誤解してピットへ入ってしまったという。
「あれは誤解だった」と、マルコはドイツのTV局に対して語る。
「レースエンジニアは『(ピットインは)次のラップだ』と言っていて、フェルスタッペンは『このラップか』と思った。何か誤解してしまったんだろう」
「その後、可能な限りそのタイヤを引っ張ることが我々にとって唯一のチャンスだった。そしてそれが上手く行かないことは明らかになったため、ダメージを最小化するためにファステストラップを取りに行ったんだ」
レッドブルは当初、自分たちのピット作業の遅れに反応し、メルセデスとハミルトンがすぐにタイヤ交換を実施すると予想していた。しかしハミルトンはさらに4周を走り、ピットストップを遅らせている。
その後ハミルトンはフェルスタッペンに勝利するため、2ストップ戦略を選択。結果として、フェルスタッペンはやすやすとオーバーテイクを許してしまったが、ホーナー代表はチームとして対応できることは殆ど無かったと語る。
「(1度目のピットストップ後に)我々はトラックで先頭のポジションへと戻ったが、彼らは我々よりも速いクルマを手にしていると思えた」
「タイヤの消耗も無く、我々のすぐ後ろに迫ることが出来ていたため、あらゆる選択肢が彼らにあった」
「あの(1ストップ)戦略ではマックスを抜くことはできないだろうから、彼らは(もう一度ピットインして)クリーンエアの状態に戻っても何も失うものはなかった。そして今回、彼らにとってはそれが上手く作用した」
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