シート喪失のリカルド、先輩ウェーバーから謝罪受ける。同郷の絆大事に「後輩の幸せを願っている」
マクラーレンのダニエル・リカルドは、同郷の後輩オスカー・ピアストリにシートを奪われる形となったが、ピアストリのマネージャーであるマーク・ウェーバーから謝罪を受けたようだ。

マクラーレンは、来季のドライバーとしてダニエル・リカルドに代わって、オスカー・ピアストリを起用することを決定した。
ピアストリとマクラーレンの契約は、マクラーレンがリカルドとの契約解除に合意する前に行なわれ、リカルドは当初の契約の最終年である3年目を迎えることができなくなった。
さらにピアストリの契約はアルピーヌとの間で問題となり、契約承認委員会の裁定を待つことになってしまった。複雑な状況が続く中、リカルドは先月、ピアストリや彼のマネジャーを務める元F1ドライバーのマーク・ウェーバーと接触していないことを明かしていた。
ウェーバーは同じオーストラリア人ドライバーのピアストリのマネジメントをしているが、結果的にピアストリとウェーバーは同郷のリカルドからシートを奪ってしまった形になったのだ。
しかし、オランダPの週末に彼らの間にあったわずかなしこりは解されたようだ。ウェーバーがイギリスの放送局『Channel 4』での仕事で現地入りしたことで、リカルドと話をする機会があったという。
日曜日のレース前に会った際、ウェーバーが申し訳なく思っており、今回の一件に個人的な感情は関係ないと強調していたと、リカルドは明かした。
リカルドは「僕たちは(この一件が始まってから)お互いに会っていなかった」と説明した。
「僕は彼がそうする必要はないと思っていたんだけど、彼は謝って、僕がどうしているか知りたいと思っていたみたいなんだ」
「もちろん、僕はこのスポーツがどういうものかを知っている。彼は僕がそれを理解しているか、大丈夫だと感じているかどうかを確かめたかったんだ」
「彼は、今回の件やメディアで取り上げられたことについて本当に悪いと思っている。だから、彼と話せてよかったよ」
リカルドはこの件についてウェーバーと会話を交わしただけでなく、ピアストリとも個人的に話をし、緊張が長引かないことを伝えたという。
「正直なところ、オスカーとも話したし、悪い感情を持っていないことを確認したんだ。僕は、これがどんな意味を持つか理解している」
「彼はF1に参戦するために頑張ってきたんだ。そしてこの瞬間は、彼にとっても本当に大きなものになるはずだ。彼にとって悪い状況にはしたくないんだ」
「個人的なことではないんだ。会話はそれだけだった。僕は本当に彼の幸せを願っている。彼にはF1でいい走りを見せてほしいと思っている」
「そういう状況だし、そういうものなんだ。言うまでもなく、僕は今でもマークのことが好きだし、彼を尊敬しているんだ」
リカルドは、ピアストリと連絡を取ることが重要だと感じていたという。自分の本当の気持ちを説明しなければ、自分が何らかの怒りを感じていると思われる可能性があるからだ。
「もし、コミュニケーションがなければ、相手が何を感じ、何を考えているのかわからない。彼がどんな気持ちなのか、僕の様子をうかがうのに緊張しているのか、僕にはわからない」
「また、彼の立場を理解していることをはっきりさせたかった。そして、絶対に悪く思わないで欲しかったんだ」
「だからその点は良かった。彼は気が楽になったと思う。彼が最も避けたかったのは、このスポーツに関わる数人のオーストラリア人の間に奇妙な緊張が走ることだったと思う。だから、それが防げて良かったよ」
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