ランオフエリアの改良も考えもの? サインツ「恐怖心を薄れさせている」
マクラーレンのカルロス・サインツJr.は、スパ・フランコルシャンでのレースは舗装されたランオフエリアが増加したことで、ドライバーは恐怖心を抱かなくなっていると語った。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
スパ・フランコルシャン・サーキットで行なわれたF1ベルギーGP。伝統的なコースでの開催だが、マクラーレンのカルロス・サインツJr.は近年のランオフエリアは舗装される事によって、リスクとリターンのバランスが崩れていると指摘した。
なおスパ・フランコルシャンは今年、二輪レースの開催を可能にするための取り組みの一環として、ランオフエリアに設置されていた人工芝を取り除いている。
「今のスパが失っているモノは、コーナー出口のグラベルと芝だと感じている」と、サインツJr.は言う。
「今はリスクの面でちょっと少なすぎると思う。リスクとリターンのバランスがいくつかの現代のサーキットでは十分に良くないんだ」
「安全を最優先に考えたとしても、まだそこでは舗装されたランオフエリアとの間で妥協点を見いだせると思う。(スパの)セクター2とオー・ルージュの組み合わせはその全てが素晴らしいものだけど、ドライバーがワイドに走った時のペナルティをより大きくすることを試みる事が必要だと思う」
「舗装ランオフがあるだけで、プッシュしすぎてはみ出してしまうことへの恐れは少なくなる。ターン13やターン8の出口は……グラベルと芝が恋しいよ」
「それから僕らとしても、ターン13のような高速コーナーに突っ込む時、リスクとリターンがどうなのか、それを少なくともドライバーが感じられるようにどうすればいいかを、FIAと話し合っている」
FIAのレースディレクターであるマイケル・マシは現在のスパ・フランコルシャンが“より寛大”であると認めつつも、トラックリミットの監視によってドライバーに一定のラインを保たせることができると示唆した。
「スパが二輪レースを再び招致するために、FIMライセンス向けの作業を行なっていることは公然のことだ」
「だからそれ(芝)は撤去されたんだ。そして、それにより特定のエリアで、ドライバーに対してより寛容になったかもしれないと思う。ただトラックリミットの観点から見ても、1年を通して使用してきた他の対策もあるんだ」
「ここ(スパ)でも監視用の装置を活用してトラックリミットが監視されている。我々にはCCTV(監視カメラなど)やオンボード映像といった活用できる仕組みがいくつもあり、それら全てを組み合わせている」
なおモンツァ・サーキットでは昨年、ソーセージ縁石によってF3のアレックス・プローニが大きなクラッシュを喫したが、マシによると今週末のレースでもソーセージ縁石は使用されるという。
「安全に関わる全てのパラメータがあれば、何が改善できるのかを学ぶことができる」
「そしてモンツァに関しては、いくつかのソーセージ縁石がまだ存在する」
「最終コーナーでの監視装置などこれまでに使用してきた対策も引き続き使用される。そしてそれらがどう機能するかを確認するつもりだ」
「ただそれが万能の解決策だとは思わない。それぞれの領域において、適切な解決策があると思う」
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