“素人”発言でFIA召喚のハースF1代表、けん責処分受ける。「発言が誰かを傷つけたのなら、意図するところではなかった」として謝罪
ハースF1のギュンター・シュタイナー代表はFIAレーススチュワードに対する批判的な言動を巡ってFIAから召喚を受けた。シュタイナー代表は発言を釈明しているが、けん責処分を受けることとなった。
F1モナコGPにおけるFIAレーススチュワードに対する批判の言葉が問題となり、FIAの召喚を受けたハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、けん責処分を受けることになった。
シュタイナー代表は第7戦モナコGPのオープニングラップで発生した接触で、自チームのニコ・ヒュルケンベルグにのみペナルティが科されたことに不満を示し、次のように批判を展開した。
「どのプロスポーツでも、プロが審判が務めているものだ」
「F1は世界でも最も大きなスポーツのひとつだ。しかしキャリアで何百万ドルも投資している人達の運命を、未だに素人が決めている。そして(裁定に)一貫性がないため、常に議論が起こる」
「我々はそれを強化する必要があると思うし、今がその時だ。何年も何年もこういったことを話し合ってきていているのに、堂々巡りになってしまっている」
そしてスペインGPの2日目に関係者に“不快感”を与えたこの件の公聴会が行なわれ、シュタイナー代表には叱責処分が下された。
なおシュタイナー代表は自身が使用した「素人(laymen)」という言葉については「たまに働く人」を指すものであり、資格や専門性がないことを指すものではないと釈明。
同じように”Professionalism”という言葉についても、職業としてある役割を果たしていることを指すものであり、スチュワードが非プロフェッショナリズム的な行動をとっていたということではないと述べている。
処分が下った後、シュタイナー代表は自身の言葉の選び方が誤解され事態が悪化したと述べ、誰かを怒らせるつもりはなかったと釈明。謝罪のコメントを発表している。
「私は先週末のモナコGPのスチュワードの決定に対する失望と不服を表明した」とシュタイナーは語った。
「スチュワードは、人々が決定に反対することに問題はないが、私のコメントのいくつかにつけられた解釈についてより懸念していると私に告げた」
「私はスチュワードに、誰かを怒らせるつもりはなかったこと、そして、私のある言葉の使い方が、ある人たちには誤解を招く可能性があったことを説明した」
「私はスチュワードに、私の発言が誤解されたり、誰かを傷つけたりしたのであれば、それは意図するところではなかったので、謝罪すると伝えた。ここで改めてそれを伝えたい」
なお声明文の興味深い追記として、シュタイナー代表はスチュワードを侮辱し不快感を与えたいのであれば、もっと”違う言葉”を使っていただろうと話したことが指摘されている。
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