9年ぶり開催のF1トルコGP、一転無観客レースに。新型コロナ再拡大懸念
11月に行なわれる予定のF1トルコGP。主催者側はこれまで観客を入場させてレースを行なうことを目指してチケット販売を進めてきたが、地元政府は新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて、無観客でレースを開催することを決定した。


2011年を最後に開催されてこなかったF1トルコGP。しかし2020年、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うカレンダー再編の影響を受け、9年ぶりにイスタンブール・パークでF1が開催されることになった。
プロモーターは当初、11月15日の決勝当日には、トラックの最大動員数22万人の半分弱にあたる10万人の観客を動員したいと語ってきた。実際、イベントのチケット販売が開始されると売れ行きは好調で、9月中旬の時点で4万枚以上が売れていたことが分かっている。
しかしその一方で、ヨーロッパでは新型コロナウイルスの感染者数が再び増加していることから、懸念も広がっていた。
そして10月5日(月)、地元イスタンブールの知事は、ウイルスの拡散を防ぐためにF1トルコGPを無観客レースで開催することを決定したと発表を行なった。声明には次のように記されている。
「新型コロナウイルスのパンデミックと戦うための努力の範囲内、そしてイスタンブール地方パンデミック委員会の勧告に従って、F1トルコGPは無観客で開催される」
F1は最近になりようやく観客を迎えたレースを開催し始めたばかりで、ムジェロで開催されたトスカーナGPでは3000人のファンが来場した。
直近のロシアGPでは更に入場人数が拡大され、連日約3万人の観客が入場。続くニュルブルクリンク、ポルティマオそしてイモラで行なわれる予定の各グランプリでも、観客を迎えることが予定されている。
なお今回無観客レースが決定したトルコは、イギリスの検疫規制から除外されていた数少ないヨーロッパ諸国のひとつだった。しかし先週、トルコ国内での真の感染状況(※トルコは症状の確認された患者数のみを公表しており、陽性の人数ではない)はより深刻だとの懸念が表面化したことから、イギリスは同国を検疫規制除外地域から外すことになった。
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