現代F1はバトルに”深み”が足りない!? マンセルが参戦台数増加を提言
マンセルは、今のF1にはバトルに深みが欠けており、参戦台数を増やす方法を見つける必要があると語った。
写真:: Williams F1
1992年のF1チャンピオンであるナイジェル・マンセルは、現代F1のバトルには深みがなく、参戦台数を増やしていけるような方法を見つける必要があると語った。
1995年のカナダGPをシムテックが欠場(のちに撤退)して以来、F1の参戦台数は最大である26台に達していない。また、グリッドが埋まっているために予選落ちを喫したのも、その前年のパシフィック・グランプリが最後となっている。
2010年にはヒスパニア(HRT)、ロータスF1(のちのケータハム)、ヴァージン(のちのマルシャ/マノー)が参入しグリッドが24台まで増加したものの、結局は全チームが撤退。2016年にハースが新規参入したことで、かろうじて参戦20台を保っている。
マンセルは参戦台数の減少に加え、マシンの安全性が向上したことによりドライバーのキャリアが長寿命化し、新たなスターが出現する機会も減少していると感じているようだ。
「(今の)F1をリスペクトしていないわけではないが、バトルに80年代や90年代のような深みがない」と、マンセルはmotorsport.comに語った。
「グリッド上に26台のマシンが並んでいるのが見たいんだ。F1に参戦することもできず、どこにも行けなくなった才能に溢れたドライバーがたくさんいる」
「長年、ドライバーが怪我をして欠場し、代役を立てるということが起きていた。毎年のように新たな血が入ってきて、マシンの参入もあった。その流れは今、乾ききってしまった」
「FIAは安全性に関して素晴らしい仕事をし、参戦メーカーもマシンをより安全にするため、緊密に協力してきた」
「ドライバーのキャリアはほぼ2倍の長さになっており、それ自体は素晴らしいことだ。だが活躍を待っているドライバーにとってはチャンスを得られないことになる」
以前、ステファンGPとしてF1に参戦する計画を立てていたゾラン・ステファノビッチが、昨年から再び参戦に向けて動きだし、2019年からの参戦を目指すと明かした。しかし今のところは実現に至っていない。
またFIA会長のジャン・トッドは、F1への新規参入を目指す関係者から、本格的なオファーは受け取っていないと明かした。トッドはこれまで、新しいF1オーナーのリバティ・メディアがチームへの賞金の分配方法を変更するまでは、新規参入は魅力的ではないだろうと語っている。
賞金の分配構造については現在協議が進められているが、チームとF1が結んだ相互契約”コンコルド協定”は2020年末まで有効である。
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