岩佐歩夢、鈴鹿サーキット本コース初走行は14歳も「F1には一切興味なかった」”意外な”幼少期を語る
現在F1直下のFIA F2に参戦している岩佐歩夢だが、実は幼少期は自分が走っているレース以外にはほぼ興味がなかったと語る。
写真:: Red Bull Content Pool
F1への登竜門であるFIA F2を戦っている岩佐歩夢(DAMS)。無論、目指すはF1という大舞台だが、実は幼少期には「F1には全く興味がなかった」という。
祖父がレーシングチームを運営し、両親もシビックレースを走るなど、”モータースポーツ一家”に生まれた岩佐。幼少期からレースが隣にあった。
「鈴鹿サーキットには赤ちゃんの時から僕の両親のレースで頻繁に行っていた記憶はあります」
そう岩佐は振り返り、初めて鈴鹿サーキットの本コースを走った経験を語った。
「僕が鈴鹿サーキットの本コースを走ったのは14〜15歳の時。貸し切りの走行会のような機会で、僕の母が元々シビックレースをしていたシビックで特別に走らせて頂いたというのが初めての走行ですね」
「シビックや箱車に関しては12歳の頃からミニサーキットで乗っていたりはしましたが、本来、国際サーキットはライセンスが発行されていないので走れません」
「ただ14〜15歳の時に、僕の祖父の知り合いの方がやられていた走行会のようなところで、サーキット側・主催側からも特別に許可を頂いて、ライセンス無しで走ることができたんです」
そうした経歴、経験を持つ岩佐だが、幼少期にF1などのレースを観戦した経験はないという。
「それがほとんど無いんですよ」
「キッズカートの頃に優勝して招待チケットを頂いて、一度だけF1へ行ったことがあったんです。ブリヂストンさんの招待でピットに入って、ピットツアーみたいなモノにも行きました。それが多分金曜日で、フリー走行を観たりしました」
「当時は音もすごかったので『これがF1か』という感じでした。ただ、その時はF1を観てなかったですし、実際にその週末はF1へ行かず、鈴鹿の近くのボウリング場でその時一緒にレースをしていたカートの知り合いやその家族と遊んだり、遊園地で遊んだりという感じでした。全くF1に興味がなかったですし、その頃自分が出ていないレースにはあまり興味がありませんでした」
「その頃唯一自分が乗っていない大会で興味あったのはドリフトでした。名阪スポーツランドでカートのレースがドリフトの大会と併催された時には、(カートの)走行が終わったらすぐ、そっちのスタンドへドリフトを見に行ったりしていました」
「ドリフトに関してはずっと小さい頃から飽きずに観ていました」
「それについては研究していましたけど、基本的にF1やスーパーGTのことに関しては一切興味がなかったんです」
Ayumu Iwasa, DAMS
Photo by: Red Bull Content Pool
「プロドライバーになるという興味はありましたが、F1ドライバーになるとかスーパーGTのドライバーになるといった明確な目標はありませんでした。ただ、フォーミュラカーもハコ車も何でも乗れるドライバーになるという目標はあり、ドリフトをはじめ何でもできるドライバーになりたいという想いはありました」
「なのでドリフトやチューニングカーの動画や雑誌は小さい頃から見てたりしました」
FIA F3やFIA F2での戦い方を見ていると、岩佐はこれまでも”データ重視”のレーシングスタイルを貫いてきたようにも見える。しかし、そうした取組みが始まったのは2019年の鈴鹿サーキット・レーシングスクール(現ホンダ・レーシングスクール鈴鹿)在籍時だと岩佐は明かす。
「カートをやっている時は、お父さんがメカニックをやっている家族チームで、他にアドバイスしてくれる人もいませんでした」
岩佐はそう当時を振り返る。
「もちろん自分のドライビングについて考えて走ってはいましたが、データというよりも自分の中で『こうやったら良いかな』とトライしたり、他のドライバーの後ろについて『こうやって走っているんだな』とか『こういうところが速いのか』というのを見て、レースをしていました」
「データとかを研究するようになったのは、確実に2019年のスクールの頃からですね。その時からとにかく研究して、アイデアを出したりトライしたりして、速さを掴もうという風になりました」
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